風の気持ちの良い夏日。
六月の雨上がりの夕刻に富士山をみたのが昨日。
夏至に近いこの頃は、暗くなるのが午後7時を過ぎてからで、薄暮が遅い。
朝は、午前3時半頃には、早起きの鳥達が起き出して、朝の歌を歌う。
夕方は、これ以上、暮れるのが遅くはならないけれど、明け方は、まだ少しづつ早くなっているようで、これから雨期を迎える時期だから、何だか、微妙なカンジがしている。
雨が上がった昼頃から、お天気が、急激に回復するのではなく、くもりがちのうちに暮れていったけれど、昨日の夕焼けの色は、綺麗に染まっていた。
オレンジ色に染まる山入端。
南の空は、ピンク色っぽい透明なむらさき色で、なにやら、明るい夏の兆しのような気がした。
瑞雲・・・というのとは、また別なのだろうか?
瑞雲は、別名、彩雲ともいうようだ。
瑞雲とは、虹色の雲のことらしい。
瑞雲は、瑞兆の表れで、吉祥の予言。
・・・瑞兆であれば・・・と思う。
『綺麗な雲だねぇ・・・。何か佳いことがあるといいのだけれど。』
相方にそういうと、相方は、可笑しそうに笑っただけだった。
運気というものが、あるのなら、いまドン底だし・・・いやいや・・・ドン底だと思っていても、まだまだ遙か下の奈落があるのかもしれない・・・などと思いながら・・・。
六月の富士、瑞雲は、吉兆なのか、凶兆なのか・・・?
なにやら、未来を占うみたいなヘンな胸騒ぎのする夕暮れでもあった。