7月27日(木) 晴
典ちゃんが逝かれたのは、昨年の7月26日であったという。
コロナ禍の昨年、施設に入られ面会も叶わず、ご逝去を後に知って、高校時代の輝くばかりの晴れやかな姿を思い起こし、互いに主婦となり、彼女は喫茶店のママ、私は新聞記者の道を歩んだ、そんな越し方も併せて懐かしんだ。
とりわけ大阪での記者時代には、松阪のお舅さまの介護に、往復5時間かけて通った日々、抗がん闘病の日々にも、彼女の支えが無ければ今の私は無かったろうと思う。
「ありがとう!」「本当に、ありがとう!」と幾たび生前の彼女に伝えたことだろう。
今となってはもう、返せない恩義を、墓前に詣でることでしか果たせない。
灼熱の昼間、願証寺さんの内墓に額づき、同級生の世古くん、教ちゃん、ひろこちゃんと、般若心経を唱誦して美しく鮮やかだった彼女の生きざまを偲んだ。
◆
ランチは、行列の出来る蕎麦屋さんに先乗りのひろこちゃんが並んでくださって、一番客となった。
手打ちの細い十割蕎麦と、出汁が美味しい。
人気のほどに納得、である。
食後、近くの喫茶・らんぷで、2時間ほどお喋り。
お蕎麦屋さんで出会ったカシワギさんも合流なされ、高校時代の話に花が咲いた。
典ちゃんも一緒に話しておられる気分であった。
帰りに、亡夫の墓参を。
線香立てにアメリカたばこの吸いかけが挿してあり、お花が残っている。
姪の由美子さんであろうと、電話を入れたら、10日ほど前にお参りしてくれたそうだ。
娘婿さんが、義父が生前にしてくださっていたように、亡夫の線香立てに煙草を供えてくださったそうだ。
「子どもは、親のするようにしてくれるの。だから、お墓守の心配なんか、しなくても良いと思うわ」と由美子さんが言ってくれて、有難く聞いた。
老いては、姪にも従え。
はい♪
法久寺さんには、実家の森家のお墓と吉弘兄さまの幼くして逝かれた長女のお墓、今年新たに建立された姪婿の実家のお墓が寄り添うように納まっている。
ついで詣りはしないように、と教わったけれど、親友の年忌詣り、婚家と実家の墓参、旧友との得難いひととき…。
ついでのおかげで、心豊かに過ごせた。
私のご先祖さまは、ついで詣りも喜んでくださるし、亡夫は、私のことはすべて認めて許してくださる。
有難いなぁ、有難いです。
病友のオカダさんが「近鉄のチケットを使ってね」と郵送してくださったのが、26日に届き、今日、有難く使わせていただいた。
なにかと移動の多いさくらの日々、とても交通費がかかるのです。
ありがとうございますぅ。
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