さくらの日々是好日

余命半年から生還♪今年21年目の【金つなぎ勝ち抜きRoad】を走り続ける、多重がん患者の病老の日々や患者会活動をご紹介!

♪慈姑(くわい)と金時人参のお煮しめに思う

2010年01月07日 14時31分07秒 | さくら的非日常の日々
1月7日(木) 

大晦日に慈姑を煮た。
金時人参の煮付け胡麻まぶしを作った。

15年前、テレビ情報で【慈姑(くわい)に抗がん作用がある】と知った亡夫は、名張中のスーパーや八百屋さんを探し回り、2日目に旧町の小さなお店の片隅の棚で見つけ、貰って帰ってきた。

冬が旬の品、6月の棚に売れ残りもはや水気がなくなり、「売り物にならないから、代金は要らない」と言われたそうだ。

国産の、もともと小さい慈姑が一回り小さくなって、根元は黒く萎れていた。
「がんに効くんだ」と、夫は得意そうに言った。

丁寧に皮を剥き、落とし蓋をしてことことと炊き上げた。
がん細胞が、恐れおののいて散らばって行くイメージを思い浮かべながらいただいた。

慈姑の栄養分よりは、【夫の思い】のほうが、がんに効くように思われ、有難かった。
涙もろくなっていたあの頃の私は、はらはらと涙をこぼした。

夫が逝って、今年は17回忌を迎える。
感謝の気持ちで慈姑を煮た。
中国産のものしか手に入らず、残念だった。

子供たちも孫たちも箸をつけず、福岡のかあさんが、「どんな味なんですか?」と聞いたのみだ。

ひとりで、5個。
…食べた♪

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