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1月7日(木) 
大晦日に慈姑を煮た。
金時人参の煮付け胡麻まぶしを作った。
15年前、テレビ情報で【慈姑(くわい)に抗がん作用がある】と知った亡夫は、名張中のスーパーや八百屋さんを探し回り、2日目に旧町の小さなお店の片隅の棚で見つけ、貰って帰ってきた。
冬が旬の品、6月の棚に売れ残りもはや水気がなくなり、「売り物にならないから、代金は要らない」と言われたそうだ。
国産の、もともと小さい慈姑が一回り小さくなって、根元は黒く萎れていた。
「がんに効くんだ」と、夫は得意そうに言った。
丁寧に皮を剥き、落とし蓋をしてことことと炊き上げた。
がん細胞が、恐れおののいて散らばって行くイメージを思い浮かべながらいただいた。
慈姑の栄養分よりは、【夫の思い】のほうが、がんに効くように思われ、有難かった。
涙もろくなっていたあの頃の私は、はらはらと涙をこぼした。
夫が逝って、今年は17回忌を迎える。
感謝の気持ちで慈姑を煮た。
中国産のものしか手に入らず、残念だった。
子供たちも孫たちも箸をつけず、福岡のかあさんが、「どんな味なんですか?」と聞いたのみだ。
ひとりで、5個。
…食べた♪
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大晦日に慈姑を煮た。
金時人参の煮付け胡麻まぶしを作った。
15年前、テレビ情報で【慈姑(くわい)に抗がん作用がある】と知った亡夫は、名張中のスーパーや八百屋さんを探し回り、2日目に旧町の小さなお店の片隅の棚で見つけ、貰って帰ってきた。
冬が旬の品、6月の棚に売れ残りもはや水気がなくなり、「売り物にならないから、代金は要らない」と言われたそうだ。
国産の、もともと小さい慈姑が一回り小さくなって、根元は黒く萎れていた。
「がんに効くんだ」と、夫は得意そうに言った。
丁寧に皮を剥き、落とし蓋をしてことことと炊き上げた。
がん細胞が、恐れおののいて散らばって行くイメージを思い浮かべながらいただいた。
慈姑の栄養分よりは、【夫の思い】のほうが、がんに効くように思われ、有難かった。
涙もろくなっていたあの頃の私は、はらはらと涙をこぼした。
夫が逝って、今年は17回忌を迎える。
感謝の気持ちで慈姑を煮た。
中国産のものしか手に入らず、残念だった。
子供たちも孫たちも箸をつけず、福岡のかあさんが、「どんな味なんですか?」と聞いたのみだ。
ひとりで、5個。
…食べた♪
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