さくらの日々是好日

余命半年から生還♪今年21年目の【金つなぎ勝ち抜きRoad】を走り続ける、多重がん患者の病老の日々や患者会活動をご紹介!

♪藤本義一さんの遺訓は、 「一日ニ 一粒ノ種ヲ 播ク」

2012年12月13日 19時18分31秒 | さくら的非日常の日々
12月13日(木)晴

暖かく穏やかな日。
空は雲一つなく晴れわたり、少し肌寒い風が髪を揺らせて去っていく。
こんな午後は、本当に生きているのが楽しくなる。

郵便屋さんが、「郵便受けに入りませんから…」斗チャイムを鳴らしてくださった。
ナニ、二つ折りして押し込めば入るのだけれど、郵便物を大切に届けてくださって、ありがとうございます。

今日もまた訃報が届き、そんな数通のなかに淡い赤紫色のシックな封筒が混じっている。
差出人は、藤本統紀子さん
去る10月30日に夫君の義一先生を見送られた。

二つ折りの書状の中面には長女の有子さんがご遺族ならではの追悼の一文を捧げられ、次女の芽子(名子)さんが、書庫、書棚、うず高く積まれた書物の向こうに燦と輝く日輪を配したイラストで、豊穣の【GIICHI-WORLD】を展開しておられる。

表面には「一日ニ一粒ノ種ヲ播ク」と、まさに義一先生の遺訓ともいえる一句が記され、裏面には、シャイでお洒落ででも剛直な一面をお持ちの生前の義一先生の端然とした横顔を配し、統紀子さんのお別れの言葉が残されている。

毎年の年賀状は、義一流の筆になる一句が記されてあり、おそらく「一日ニ一粒ノ種ヲ播ク」の一句は、平成25年の賀状用にお書きになられたのではないかと推察している。 統紀子さんんおお手すきの折に伺ってみようと思う。

いずれにしろ、さくらは遺訓を頂戴したと受け止め、明日からも日々、一粒ノ種ヲ播く者でありたいと心に誓う。

封書の表書きは、見慣れた統紀子さんの直筆である。

惜しまれ、惜しまれて逝かれた、故人を偲ぶ皆々さまへのご挨拶状は、おそらく数千通に及ぶことでしょう。

統紀子さんの思いの深さに合掌し、折良くいただいた桃色斑入りの椿を1輪飾り、雪下香梅のオーロラ瓶で献杯させていただく。

首から落ちる、と仏花には忌み花とされる椿花。 
けれど、ある朝あっけなくなるこの花の潔さを、義一先生はきっとお気に召すでしょう…

義一先生。
この世のご縁を、ありがとうございます。
この世のご恩を、ありがとうございます。

               

朝から来客が続き、午後に月刊『PHP』誌の原稿を仕上げましょうと予定していたら、またまた来客があり、留めは孫のはるちゃん♪
中学校からの帰途、「今朝、家の鍵を忘れて登校したから…」と、我が家に鍵を借りに来た。

「あら、ま。 おやつはいかが?」
紅茶を入れて、おやつを食べて、「宿題だけでもして行きなさい」と言うのに、「家でやるぅ」と帰っていった。

ほんとに、やってるかしら、ね?

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