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♪21年前の今日、 夫は何も言い残すことなく、 忽然と逝ったのでした!
2015年02月27日 23時26分35秒 | さくら的非日常の日々
2月27日(金) 曇時おり時雨
朝の陽射しは、穏やかな春日を思わせたのに、その後、今日の寒さと言ったら!
外に出てあまりの寒さに震え上がり、いつものようにネックウォーマーと腰にほかほかカイロを貼り付け、ベンチコートに身を包み、月に2回のカラオケ教室に参加する。
亡夫は、21年前の今日の早朝に、あっけなく逝ってしまわれた。
その4日前に壮絶に吐血して緊急入院した夫は、一度も目覚めることなく、夢と現つのあわいを生きながら、4日目を迎えようとしていた。
3日間を付き添ってほとんど眠れていなかった私を気遣って、付き添いの家政婦さんが、「このままでは奥さんが倒れてしまうから…」と勧めてくださって、前夜遅くに長男に送られて自宅に戻り、長男はまた、病院に戻っていった。
大阪に早朝から深夜までサラリーマンとして通いながら、今また伊賀市の市民病院に父の看護に通うムリは、長くは続けられまいと案じ、激烈な抗がん治療継続中の私自身も、この先どのように夫を支えればよろしいのか、考えるほどに眠られず闇の中で目を見開いていた、平成6年2月27日の未明、夫はあっけなく逝ってしまわれた!
手を握って、「大丈夫! 私がついているから!!」と、せめて、言ってあげたかったのに、「お父さん、ありがとう! 一人で逝かせないよ。 私も、すぐに逝くから!」とも言ってあげたかったのに。
元気に暮らす21年後の私は、身も心もずたずたであったあのころの自分を、臍を噛むほどに悔やんでいる。
、
それにつけても、皆々さま。
風邪は万病の元、風邪をこじらせてあっという間に他界されるがん・難病の皆さまは後を絶ちません。 くれぐれも、お身
お大切に、ね!!
早朝、通勤途上の長男から、「正定院さま祝21周年、今夜寄ります」とメールが届いていた。 哀しく切なかった父の死も、21年を経た今では祝える心境になっているのだ。
共にあの頃を闘った、戦友だからこそ分かる祝意。 次男夫婦からも、心づくしのお供えが届いている。
「お父さん、あなたは幸せなひとやねぇ」と遺影に話しかけながら、実は、自分が幸せなのだと、分かっている。
難有り、有難し。
ほんとうに、心から、ありがとうございます。
生前の夫が愛飲していた、ヘネシーのVSOPがまだ3分の1ほど残っている。
「一緒に飲もうよ。 でも、味が変わって飲めないかも?」、「ナニ言うてるの、密閉しておいた蒸留酒の味は変わりません! お湯割りで飲めば大丈夫!」
負うた子に教えられ、21年前のコニャックを味わう。
咽喉元から胃の腑にかけて、ふわっと温かくなり、ブランデー特有の芳醇・馥郁の香りが残る。 「お父さん、当たり! おいしいわ♪」
いつも、カラオケの連絡をSMSで届けてくださるナガオさんは、とてもまじめなカラオケ生徒♪
リリカルな綺麗な声で、香西かおりさんの歌を歌っておられる。
さくらは、「今日は、亡き主人の21年目の祥月命日。 ご近所の皆さまにはその節、お世話になりました」とご挨拶して、亡夫の愛唱歌「人生の並木道」、彼のために「だんな様」、最後に「ラストダンスは私に」を歌った。
ナガオさんも、ツチハラさんも、マツシマさんも、いまやメリー・ウィドウの境涯で、それぞれの思い出話をしながら、散会後、帰途に着いた。
夕ご飯は、亡夫のために炊いた鯛めしを長男夫婦が、「美味しい4♪」と持ち帰ってくれたので、さくらはおこげをつまみに、次男夫婦がくれたバカラのグラスで亡夫のコニャックを味わう。
セロリと人参のいために、基作さんの林檎入り手作りキムチ、黒豆の煮付け、缶ツマの牡蠣と畑のお肉♪
これで、食後2時間の血糖値が163。
「主治医の鈴木先生、これならOKですよね?」
…ほっ。
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