12月16日(金) 晴
みるくが逝ってから、聴力がガクンと落ちた。
祈りの電飾の飾り付け作業に、毎日曜に来てくれていた長男に突然声掛けされて、飛び上がるほど驚き、長男一家をかえって驚かせ、先週訪ねてくれた次男には、「おかぁさん、聴こえてる? 聴こえてないでしょう」とたびたびチェックを入れられ、もともと難聴の気配があって、補聴器を着けてはいるけれど、それでも聴こえが悪くなった。
午前中に久保クリニックに行き、聴力検査をしていただいた。
「2年前に比べると年齢相応に聴力は落ちています。 でも突発性難聴ではないので、ペットロスとか寒さや冷え、ストレス、睡眠不足などが影響しているのでしょうね」と診断され、血流を良くする薬など2剤を処方していただいた。
ひどいときには、一切物音がしなくなってしまう。
まさしく『心ここに在らざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず』(孔子「大学伝七章」)が、さくら♪の今日この頃なのだ。
器質的には、どうやら年齢相応に聞こえているらしいのに、心が聞こうとしないから脳は聞かないものらしい。
たしか、みるくの四十九日は12月22日のはず。
その日を境に以前の自分に戻れたらいいな、とひそかに願う、心弱き私である。
◆
耳鼻科からシマフジモータースに回り、バイクの修理費を支払う。
「電話もろたら、こちらから集金に伺うのに…」
律義な社長は領収書を手渡してから改めて向き直り、「いつも金つなぎの新聞を読ましてしてもろて、ありがとうございます。 これ、少ないけど…」と幾枚かのお札をくださった。
母屋の勝手口に「祝日には国旗を上げる」と手書きしておられるようなお方である。
思いがけないことではあったけれど、有難く押し頂いた。
シマフジモータースからアップル歯科に回り、月例のオーラル・ケアを受ける。
歯と全身の健康とのかかわりが謂われるようになって久しく、さくら♪も【8020】運動の主旨を目標に、昨年達成に至ったけれど、今日は、「いつもより歯茎が腫れていますね」と注意を受け、いろいろお話していたら、これもペット・ロスの現れの一種だと伺い、動物と人間のかかわりの深さ、情愛の半端ない交流に思いを致す。
小生も、在職中に昇進したことから突発性難聴が出来し、苦しみました。
しばらく休職し、もとに戻りましたが、職業柄、聞けない聴こえない恐怖にさいなまれたものの、快癒に至りました。
お心のうちは良く判りますので、どうぞ持ち前の女丈夫ぶりを発揮なされる日が、きっと必ず参りますので、今しばらくはゆっくり受け入れてください。
書き出したら、自分の難聴経験が蘇り、見出しと内容の合わない投稿となりました。
ご容赦ください。