🎵 台風１０号の余波は強烈だったけれど、 なぜか、 金つなぎの会には、 天帝さまがお優しくて・・・

９月７日（月）　台風１０号の余波

昨夜は、午前３時前に同行の病友が突然に胸苦しさを訴え、「救急車、呼んで…」と。

「まさか！」と思いつつ、遠慮がちにフロントを呼び出し、救急車出動をお願いした。

「救急車が着きました。救急士さんと代わります」

第一声が、「同行の方にコロナの方はいませんか？」、「まさか！　居ませんよぉ」

「患者さんの様子を聞かせてください。　苦しがっていますか？　汗をかいていますか？」、「・・・」（【さくら＠心の声】が、そんなことを聞くより、早くお部屋に来てください！）

会話の間に覚悟を決め、浴衣を脱ぎ捨て、救急車に添乗する用意を終える。

取り急ぎ、携帯と財布の小銭をポケットに入れた。（病院で待つ間、水を買って喉を潤おさなければ）

この間に他の２人の救急士さんが担架を用意して駆けつけてくださった。

どうやら、先のやり取りは周囲を心配させないための時間稼ぎであったようだ。

かくて、今回の旅も強烈なアクシデントに見舞われたけれど、この程度のことはもとより折込み済の金つなぎ。　格別に驚くことも、ありはしない。

結局、一夜を伊勢日赤病院の救急外来で過ごした。

午前７時過ぎ、病友の妹さんに連絡がついたので、ホテルまで約１時間の距離をタクシーで帰り、病友がたが纏めてくださった患者さんの荷物と全員の激励の寄せ書きを共にフロントに預け、遅い朝食を済ませ、正午には赤福・おかげ横丁に到着。

ホテルからは8人が電車とタクシーを乗り継ぎ、ほかの４人は恭子ちゃんのでっかい車で、直接すし久を目指す。

皆が笑顔なのは、病友が一命を取り止め伊勢日赤に入院加療していただけることを知ったから！

良かった、良かった！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

「広野さんは、私の車に乗って行って！　1時間でも車で寝ていかなくては！」

恭子ちゃんの言葉が嬉しく、いつもなら病友に譲る車の旅を、心ならずも譲っていただき、助手席に身を沈めた。

すし久では、老分（役員定年後の最高職位）の平井肇さんが待っていてくださり、おはらい町からおかげ横丁に至る壮大な街興しの体験を淡々と説明してくださった。

「平井くん（と呼ばせていただくのはおこがましいのですが）は、さくらの高校時代の学友で同じ新聞部で部活をした仲ですぅ」

ご縁のおかげで、蔵の座敷に入れていただき、赤福のお土産も頂戴した。

まことに、有難いことであった。

すし久には、専用の消毒・検温台がしつらえられ、入店時には必ずここで新型コロナ対応の体調チェックをされる。

金つなぎの病友は、もちろん、全員パスだ。

名代のてこね寿司は、まぐろの漬け（づけ）と良質の酢飯が、うん、まっ！

最後に赤福氷をいただき、しょぼしょぼしていた目がぱちっとし、崩れそうだった腰もシャンとした。

ニシカワくんが、「僕、初めて赤福氷を食べたのは１８歳の時、今日、３０年ぶりに２回目を食べました！」

それぞれに、心に響く体験を得て、おかげ横丁の旅は終わりぬ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

やがてまた、激しい雨が降ったり止んだりし、めげない病友がたは、雨を縫って２時間の散策時間を、三々五々おはらい町とおかげ横丁に散っていった。

さくらは、伊勢神宮に感謝のお礼の参詣と決め、大鳥居に向かう。

ニシカワくんとオカダさんが「私たちも、一緒に♪」と。

直前まで強い雨が吹き降り、靴もパンツも、ずぶ濡れだったのに、「あら不思議！　雨が止んでるぅ！！」

「凄い、凄い！　記念写真を撮りましょう！」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

昨夜、伊勢日赤に入院された病友の妹さんから、今日の午後、お礼のＴＥＬをいただき、「一人暮らしの姉ですから、同じことがマンションで起こっていたら、１週間ほどしてから私たちが見つけることになったかも。　皆さまとご一緒に金つなぎの旅をしていたおかげで、姉は、命拾いをしました。　ありがとうございました」

７か月前に同じ、この旅で逝かれた病友のご子息からも、同じ言葉を言っていただいた。

「終わり良ければ、すべて良し！」

いつも、金つなぎの旅の終わりに実感するこの言葉を、今回も又！

天の神さま、佛さま、ご先祖さま。

この度も、またまた、本当にありがとうございました。

心から、感謝申し上げます。