3月26日(日) 雨
昨年の11月から、毎週日曜の夜に大阪・南森町のスタジオに通うようになって4か月。 朗読劇の役づくりも固まってきて、別人格になりきる快感に酔っている。
昨年11月に家猫の逝去を嘆き、無症状で受けたPCR検査で陽性を言われ驚き怒り、それから3か月ほど、深い湖の底に沈んでいるような心うつうつと楽しまない日々を送った。
踊りのお稽古もコーラスのレッスンも、地域のボランティアも、何もかもへの参加意欲が湧かず、一日のほとんどをベッドで過ごしていた。
そんな日々にも、日曜の夜に開かれる朗読劇の立ち稽古には心が弾んだ。
一念三千(道元禅師)、念すれば花ひらく(坂村真民先生)。
そう。 何事も念(おも)えば叶う、のだ。
信じられないのだけれど、終末期の誤嚥予防に【80歳からの声優デビュー】を目標に掲げたら、いつの間にか朗読劇団の老女優の端くれに並べるようになったのだし。
不思議、不可思議!
これに尽きる。
雨の室生口大野駅にも、爛漫の桜花が並木を作っている。
そもそも、82歳の人生を日々生きるためには、何事にも屈しない不退転の決意のようなものが欠かせないと思うのだけれど、それはちょうど、いま爛漫の桜花を見て、「我も斯く在りたし」と思う、その心でもあるか、と得心する。
散らなくても良い時期には春の嵐にも負けず、時至りて使命を終えたれば、風が無くとも、はらはらはらりと散っていく。
まことに、桜花こそは、私たち金つなぎの死生観そのものである。
来る4月1日(土)には、大阪城公園の桜花の下で病友がたと観桜の集いを開く。
今年の桜は今年限り。
皆さま、ふるってご参加を!
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