さくらの日々是好日

余命半年から生還♪今年21年目の【金つなぎ勝ち抜きRoad】を走り続ける、多重がん患者の病老の日々や患者会活動をご紹介!

♪鏡開きをひとり静かに…

2007年01月11日 16時06分50秒 | さくら的非日常の日々
        今年の新年は、桑野さんちで搗いてもらった
     お鏡餅に加え、IT王さまのおばぁちゃんからも
      大きなお鏡餅を頂戴して、福が2倍になるような…
        
       鏡開きの今日、ひとり静かに包丁で押し切り
        生きていることが、ひたすらありがたく

            1月11日(木)

木曜日の朝は、ごみ出しで忙しい。 今日はおまけに、空き缶とペットボトルの収集日でもあるので、お正月に息子たちが空けたビール缶やみるくの餌缶を何度も往復して出した。

帰りがけ、収集場所で久しぶりにN夫人に会った。
年始のあいさつもそこそこに、N夫人が、「1度、聞いていただこうと思っていたんだけれど…。 実は孫ががんで、あっけなく逝ってしまったの」と。
「えっ、えっ?」

嫁いだ娘さんの高3のご子息が、一昨年に脳腫瘍を発症。 1年余の闘病であっけなく逝ってしまわれたという。

「早く逝ったせいか、ほんとうに良く出来た孫でした…」
生前、学校の3分間スピーチで”命”について真摯に語り、級友たちに感銘を与えたというお孫さんは、死に臨んでも従容として取り乱すこともなく、それがかえって悲しい…と目を伏せたN夫人の頬がそげたように細くなっていて、そのことだけでも彼女の悲しみの深さが伝わってせつなかった。

Nさんのお孫さん、何のお役にも立てなくて、ごめんなさいね。

思えば、金つなぎの病友にも、生後6ヶ月の男児が網膜細胞芽腫、15歳の中学3年男子が悪性リンパ腫、18歳の女子高生が卵巣がん(3期)…。 ほか、20代、30代のがん発症に見舞われたケースが数多くある。

すくなくとも、私の場合はがんの発症に至る原因に思い当たることも多く、自己反省から抗がん闘病がスタートしたのだが、生後6ヶ月の幼児に思い当たる悪しき生活習慣があるはずもない。
「こんな不条理があって良いものか!」。 私の怒りは深い。
若い人たちのがん撲滅のために、微力を傾けたい…と強く願う所以である。

夕方、病友の奥さんから泣き声まじりのTELあり。
青森のKさんが脳梗塞で、3度目の入院中だという。 65歳、年金暮らし。 右の片麻痺がひどく、言語障害もあるという。
「もう、どうしていいか…」と、亡き咽ぶ奥さんに、「何に、どのように困っておられるのですか?」と訊ねたら、お金を2、3万円貸してほしい…とのことである。

がん・難病相談は、おおむね人生相談の側面をもっている。
したがって、あり得る話ではあるのだが、何分、知らない人から突然の借金の申し入れで言葉に詰まった。

昨年の9月にも、やはり心を病む病友のご主人から「10万円貸してはくれまいか…」 とのTELを受け、思いがけないことに絶句したことがある。
そのおりは、「奥さんが、この電話のことを知ったら悲しまれることでしょう!」と言って断ったのだが、このたびも、「身近に相談できる人がいないようなら、市役所の市民相談係に相談してみてください。病院の費用についても、病院の医療相談係に話を聞いてもらってね。あなたもお元気なら、お掃除でもお皿洗いでも何でもいいから仕事を見つけて!」 と。

金つなぎの会は、”自助努力・身の丈サイズ”を高く掲げる患者会である。
非日常体験による免疫力向上を目的に旅の催行を続けているので、主宰者の私自身も、もしや随分とお金持ちに思われているのかなぁ?
平素は20年前の普段着を喜んで着回し、自分のために使うお金は極力抑えて節約し、そして年に1、2度、とびっきりの旅を楽しむ…
贅沢かなぁ? 贅沢なのかも、ね?

でも、やっぱり人は安易に他人を頼ることなく、可能な限りは自助努力して誇り高く生きていくべきなのだ。
私は、そのように生きて行く。

あいついで、友人の香代子さんほかからTELが入り、はっと気づいたら、はや午後9時すぎ!
あぁ~ん、太極拳~!!!
かくて、今夜の練習には行けず終い。
来週は、大阪で新年互例会で、2週連続で已む無くパス~。 う、うるる…


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