今朝、カミさんが「今日は何か予定がある?」と聞いてきた。こういう時は彼女のスケジュールに付き合って欲しいということだ。「別に無いよ」と言うと、友だちから頂いた『コートールド美術館展』を観に「県美術館へ行きたい」と言う。それで、その前に国府宮にお参りに行くことにした。
国府宮神社で知り合いの公明党の市議に会った。「シルバー人材の人たちと来ている」と言う。私が「日本人としての行事で毎年来ているが、皆さんそんなものじゃーないですか」と言うと、彼も笑ってうなずいた。おみくじは「吉」で、「蒔かぬ種は生えぬ」とあった。
車を駅の傍の駐車場に入れ、電車で栄へ向かった。『コートールド美術館展』はイギリスのコレクターが集めた印象派の作品である。近代絵画の父と言われたセザンヌに始まり、ポスト印象派のゴーギャンまでが中心だから、日本人には馴染みの作品だ。
産業革命が始まると、人々の生活は一変した。自然科学が光を分析し、写真が生まれ、古典派のような写実が衰退していく。画題も大きく変わった。そんな様子がよく分かるコレクションだ。私が感心したのは、展示場に掲げられたコートールド邸内の写真だ。
モノクロであったが、実物大に引き延ばされているので、まるで部屋の中にいるような気になる。こんな風に集めた作品を飾っていたのか、そんな思いで眺めてきた。印象派以後は、デッサン力よりもひらめきが大事になる。時代を読み取る眼力と表現力である。
栄の地下街の北、セントラルギャラリーでポスターを展示していると卒業生がFBに載せていた。ぜひ観て来たいと思い出かけた。時代を読み取る眼力と表現力を備えた作品だから。1月15日(水)まで開催している。下の写真は彼のFBより拝借しました。