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2009.07.01 どくだみの不思議

(1)
私は、昔から、皮膚が弱いのが悩みでした。
子供の頃から、クラス全員で山に行っても、一人だけ「はぜ」か何かにまけたり、
かぶれたりで、母はあきれて、私の皮膚のことを、「安物の皮膚」と言いました。
本当に、上等の皮膚は負けたりしないんだろうなと納得しました。
春になると、決まって湿疹が出たり、目が赤くなるので、母は、カレンダーを見
なくても、私を見たら、春が来たことが分ると言っていました。
大人になってからも、化粧品負け、薬品負けの回数は、数知れず、それ故、私は
薬類には大変慎重になりました。

さて、私の今の悩みは、あせもです。
以前の一軒家でも、秋の終わり迄、あせもが出来ていましたが、今度の住居(マン
ション)は格別に暑く、5月から、あせもに悩まされ始めました。

それで、先日、美容院に行った時、あせもに効く療法は無いでしょうかと、美容師
の先生に相談してみました。
美容師の先生は、皮膚のことに詳しいと思ったからです。

すると、先生は、特に思い当たることはないけど…と言いながら、ふと思い出して
「そう言えば、子供の頃、はぜ(うるし科の木)に負けたりした時、母親が、どく
だみを煎じて、負けたところに掛けてくれました。」「ですから、どくだみを煎じ
て、それを、お風呂に入れてはどうでしょうか?」と、言ってくれました。

どくだみは、私も、子供の頃の思い出があります。
それは、私が帰宅すると、母が何かを煮ていたので、「それは何?」と聞くと、
「どくだみよ。飲んでみる?」「うん」と言うことで、それを一口飲んだ私が、
「美味しいね~。」と言ったのです。
私が「わ~、まずい。」とか、「臭い!」と言うと思っていた母の方がびっくりし
て、「変わった子ね。」と言いました。
その時の、驚いた、可笑しくて堪らない母の様子を、時々思い出します。
それ以来、どくだみは好きで、大人になってからも、煎じて飲んでいたことがあり
ました。


(2)
私は、どくだみを煎じてお風呂に入れようと思って、楽しみになりました。
その上、お茶として、飲むことも出来るし…。

それで、古くからある薬局のいくつかへ電話して問い合わせ、国産のどくだみ茶を
扱っている所があったので、さっそく、取り寄せることにしました。
その時、係の人が、風呂桶はステンレスですか? もし白いポリの場合は変色する
恐れがありますと教えてくれました。

我が家はポリだと言うと、それならどくだみをお風呂に入れるのは止めて、あせも
には、昔から、赤ちゃんに「桃の葉のローション」が使われていて、もちろん大人
も使えるので、これを塗ったらどうですかとのことでした。

私は、すっかり嬉しくなって、この二つの品物の到着を待っていました。
2日後、到着した「桃の葉のローション」は懐かしい香りがして気に入りました。
その日、たまたま妹がやって来て、妹の孫があせもがただれて困っているとのこと
なので、ローションを上げて、私は、又急遽、もう一つ取り寄せることにしました。

こういう訳で、外用は「桃の葉ローション」とし、どくだみは、煎じて飲むことに
しました。




(3)
私は、このどくだみの到着に先立ち、煎じる為の「やかん」を取り寄せていました。

じゃ~ん!
それが、このチタンのケトルです。
妹が、これがどうしても欲しいと言っていて、私も欲しかったので、この際、ある
メーカーから取り寄せました。

これが、素晴らしいやかんでした! 優れものです。
妹も私も、一目見て気に入りました。
私は、実用品なので多分形などは良くないのだろうと、勝手に思っていました。
ところが、おしゃれな形なのです。
目に付くところに、置いておきたいデザインです。

もちろん、純チタン製なので、軽いこと! 
口が大きいので、洗い易いし、そして、とても使い易いのです。
嬉しくなりました。

道具だけは、高くても、良いものを求めたいものです。
その方が、何度も買い替える必要が無いので、結局は安く付きます。
しかも、物を愛して大切に使う生活は、心を豊かにしてくれます。

さっそく、これで、どくだみを煎じて飲んでみました。
「おいし~い!」
昔から、どくだみの味は好きでしたが、こんなに美味しいどくだみは始めてでした。
妹に電話すると、「それは、チタンで湧かしたからよ。」とのこと!
妹まで、すっかり、チタンファンになった様です。


(4)
さて、どくだみ茶を飲んで、2日目の夜のことです。
寝床に付いた私は、驚きました。
いつも、冷え気味の、私の足先から足全体が、ぽかぽかぽかぽかしているのです。
これは、足に、良いのではないかなと思いました。
どくだみは、十薬とも言い、10の薬効があるそうですが、血のめぐりを良くする
のだと思いました。

私は、食品や薬草などの、効き目(感じ方?)が早いと良く言われます。
普段、食事や飲物に、あまり、加工したものを採らないからかも知れません。

驚いた私は、翌日、Mさんに、このことを電話しました。
Mさんは、ばあやさんからいつも、どくだみの効用を聞かされていたので、私がどく
だみを飲みたいと言い始めた時も、それは良いことだと薦めてくれていたからです。

でも、私が「足がぽかぽかした。」と言った時、Mさんが吃驚して言われました。
「あ! そうそう、思い出しました。」「どくだみで、足が治るんですよ!」…と。

それは、こうでした。
Mさんの以前住んでおられたお屋敷の、ガレージの裏庭に、どくだみが生い茂っていて、
ある方が、このどくだみを採らせて下さいと言われたので、どうぞと言うと、足に水が
溜るので、どくだみで治したいのだと言われた。
その人は、その後、ずっとどくだみを飲み続け、何時の間にか足の水は溜らなくなった。
でも、Mさんのばあやさんが、「どくだみを飲み続けると癌にならない。」と言われる
のを聞いて、足が治ってからもずっと、そしてその後Mさんが転居されてからは、山に
採りに行ったりして、止めずに服用されていて、他のお茶は飲んだことがないそうで、
90才後半の今も、とてもお元気である。足も、どこも悪く無いとのこと。

そしてもう一人、この方も同じ頃、足が腫れているので治したいと言われて、どくだみ
を採りに来られていて、やがて足が治っても、同じくMさんのばあやさんの「どくだみ
茶を飲み続けると癌にならない」を信じて、他のお茶は全然飲まず、どくだみ茶だけを
何十年も続けておられる方がいて、その方も、現在90代の半ばでどこも悪くなくお元気
だというのです。

ちなみに、Mさんのばあやさんは「一休さん」とあだなされる程、類い稀な頭脳と知識
と気ばたらきの持ち主だった優れた女性で、その教えは今だにMさんの生き方を大きく
支え続けており、Mさんを通じて聞くばあやさんの逸話、言い伝え、教訓に、私はいつも
感動しています。
それを、私がMさんから聞いて、書き取ったノートは、すでに2册目になっています。

Mさんは、「どくだみ茶は足を治します。二人も実例を見ました。ぜひ飲み続けて下さい。」
と言われました。
さすが、どくだみ!「十薬」と言われ、10の薬効があると言われるだけのことがあります。

そうなんだ!!!
私は、あせもを治そうとしてどくだみに至り、紆余曲折(?)の末、何と私の一番の悩み
である足の腫れにどくだみが効くということに行き着こうとは!…面白い決着ではないか?

「どくだみ茶」服用6日目の今日、美味しい「どくだみ茶」を飲みながら、感慨に浸って
いる私です。
足の悪い方! そして、ご家族の、そしてご自分の健康をお考えの方!
どうぞ参考になさって下さいませ。


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