高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

感動と感化

2009年09月30日 02時48分10秒 | ●美意識・ファッション・デザイン私的考察
先日の日曜にDVDで『おくりびと』を観ました。

数日前にテレビでも放送していたので、観た人も多いかと思いますが、評判通りの上質な映画だと思います。

最近のCG使い放題の映画にはない、映像に温もりと演出があり、何か日本の良心を感じる映画でした。

映画では様々な境遇の“お別れ”が描かれてましたが、最初の老人の孤独死のシーンは、これから高島平の団地でも、どんどん起こり得ることだけに、とても身近な現実問題を突きつけられた思いをします。


人は誰でも“おくりびと”になり、いつか必ず“おくられびと”になります。

アメリカの言い伝えで、こんな言葉があるそうです。

「貴方が生まれた時、皆が笑って、貴方は泣いたでしょう 」
「ならば貴方が死んだ時、皆が泣き、貴方は笑っているような、そんな人生を送りなさい」

と云う言葉なんですが、やはり、人は最後は誰かに看取られ、そして、最後まで納得出来るような、そんな生き方をしたいものです。

私も出来れば映画のように、沢山のキスマークで送り出される、大往生を願いたいものです・・・。

お陰で、あの世に行くのにも、何か希望?が見えてきました。


そんな訳で、老後にも心の張りが見つかり、昨日の徹夜に臨んだハズだったのですが、昨夜はどう云う訳か映画の中でのフライドチキンを食べるシーンが、どうしても頭から離れません。

実際にケンタッキーを探すも、残念ながら神保町界隈には無し。

何か諦めのつかない夜でした。

映画の陰で、しばらくフライドチキンの煩悩に苦しみそうです。

それにしても、日曜日の感動がたった一夜明けるだけで、フライドチキンに変わるとは・・・


コメント (2)
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