古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

山水楼閣紋二尺の大皿

2009年07月05日 09時44分50秒 | 古伊万里=染付大皿
最近ちょと、体調が悪くブログの更新が遅れてしまいました。

くわしい経緯は、また、べつに書くといたしまして、すこしお腹を切りました。
短期間でしたが、入院というものを始めて、経験しました。

病院の天井を眺めながら、いろいろなことを考えました。

先生も、看護師さんも、とても親切で、感謝いたました。

ただ、正直にいって、病院というものは、どちらかと言うと、お医者さんと看護師さんが、
もっとも仕事が、し易い作業現場であって、患者さんの心理や居心地はあまり考えていないなぁ~。と感じました。
たとえば手術室は、あれは、患者の心理的負担を、ほとんど考えていないと感じました。

傷は、一週間でふさがりますが、体調が戻るには、さらに時間が必要のようですね。
でも、やっとブログを書くだけの元気が出てまいりました。(笑)

自分の部屋にいま、飾ってある二尺の大皿を、UPしてみました。






なかなか、絵付けが凝っていて、大好きな大皿です。





絵付けの丁寧な雰囲気からいっても、時代は、文化文政期くらは、あるでしょうか。




けして、いま流行りの、中国製では、ありません。

時代のある、まじめな古伊万里です。




 約二尺、59cmの大きさがあります。



花唐草紋尺二寸大皿

2009年06月20日 22時03分29秒 | 古伊万里=染付大皿
毎日はっきりしないお天気が続いておりますが、
わたしは、気分のすぐれないんですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか?

もっとも、気分がすぐれないのは、景気のお天気のせいもあるかも知れません。(笑)


江戸中期のいわゆる花唐草の大皿です。
大皿が好きなので、またUPするのも恥ずかしいんですが、なかなかない本物なので、UPしてみました。




普通は、この手の唐草に、菊花に似た花の付いの古伊万里を花唐草と呼んでいますが、
この唐草のみでも花唐草と呼んで、差し支えないんだと思います。

(ただし柴田コレクションでは菊花ではなく、牡丹花としてありますが、私は少し疑問があります。)




このお皿の唐草に菊花に似た花を描かなかった理由は、窓絵にありそうです。

窓絵の中に花(たぶん菊花)が描いてあるので、きっと花紋と花紋の重複を避ける意味があったのでしょう。
私が、デザインを担当すれば、きっとそう考えただろうと思います。





お皿の裏も、中期の唐草が描かれています。
とくに贋物が多い花唐草紋大皿の中でも、間違えのない作品と思います。




  江戸中期の頃

     直径約、36cm高さ約6cm



花唐草紋の大皿

2008年06月01日 11時11分33秒 | 古伊万里=染付大皿
これは、ちょっと見ると明治時代に入ってからの作品のように感じますが、江戸時代の作品です。
不思議な感覚がします。




これも、清朝磁器か、あるいはデルフト焼の影響を強く受けたような感じがします。
見込みの花は、牡丹のようにも見えますが、小さい花が横向きにあり、
一つの枝から二つの異なる花が咲いいます。
かなりファジーなデザイン感覚ですよね。
江戸も後期になると、かなり自由な感じがします。





周りの白抜きは、牡丹唐草の一種と言ってもよいでしょう。






何よりも皿裏の力強い作風が江戸時代をものがたっています。
すこし画面が暗くて、ゴメンなさい。




時代は、江戸後期のころ。
  直径約、38cm×高さ約5cm



オランダ・デルフト柄写し古伊万里

2007年07月22日 12時39分05秒 | 古伊万里=染付大皿




江戸時代のオランダのデルフト焼写しの古伊万里です。

これの見込みの図だけみると、ちょっと時代は江戸時代より下がるのではないかと、
一瞬思いましたが、作行きから見ると、完全に江戸期はあると思います。

見込みの図が、完全にデルフト写しになっています。
たまに、こういう江戸期のデルフト写しとか、清朝時磁器の写しものが、
明治伊万里として、売りにだされる事があります。


   比較的めずらしいものだと思います。



時代は、文政~天保期のころ

    直径約40㎝×高さ約5cm




天明期の龍紋大深皿

2007年06月27日 19時54分34秒 | 古伊万里=染付大皿




宝暦~天明期(1759年~1781年)くらいの龍図の大皿だと思います。

ご案内のごとく、天明~寛政期くらいから、伊万里は、また、ふたたび、
中国磁器を手本にして、デザインを盛んに真似ていきます。

ご存知の方も多いと思いますが、これは、清朝磁器の龍図をそっくり真似たものです。
オリジナルは、清朝磁器にありますが、清朝の龍はもっと、緊張感にあふれイカツイ感じがします。

さすがに、これは、和風美というのでしょうか、
こちらの方が、やや漫画チックにデフォルメされて、可愛くななっているような感じがします。

幕末期の志田の写生の効いた龍図も、魅力ありますが、
この、天明時代くらの龍も独特で、面白いと思います。

  天明期といえば、浅間山の大噴火が原因と見られる冷夏で、
  天明の大飢饉がおきた時代でした。
  天明期の伊万里には、その暗さは、ほとんど感じられませんら、
  当時九州地方は、たぶん豊かだったんでしょうね。きっと・・・


          直径約30㎝×6,7cm