古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

天明期の龍紋大深皿

2007年06月27日 19時54分34秒 | 古伊万里=染付大皿




宝暦~天明期(1759年~1781年)くらいの龍図の大皿だと思います。

ご案内のごとく、天明~寛政期くらいから、伊万里は、また、ふたたび、
中国磁器を手本にして、デザインを盛んに真似ていきます。

ご存知の方も多いと思いますが、これは、清朝磁器の龍図をそっくり真似たものです。
オリジナルは、清朝磁器にありますが、清朝の龍はもっと、緊張感にあふれイカツイ感じがします。

さすがに、これは、和風美というのでしょうか、
こちらの方が、やや漫画チックにデフォルメされて、可愛くななっているような感じがします。

幕末期の志田の写生の効いた龍図も、魅力ありますが、
この、天明時代くらの龍も独特で、面白いと思います。

  天明期といえば、浅間山の大噴火が原因と見られる冷夏で、
  天明の大飢饉がおきた時代でした。
  天明期の伊万里には、その暗さは、ほとんど感じられませんら、
  当時九州地方は、たぶん豊かだったんでしょうね。きっと・・・


          直径約30㎝×6,7cm