古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

八角蓋もの

2007年12月14日 21時38分18秒 | 古伊万里=蓋もの








古伊万里の八角蓋ものです。

ぞくに言う大平などという蓋物がありますが、
こういった、八角の蓋ものは、きわめて珍しいと思います。(自分のコレクをいうのもなんですが・・笑)
なにに使ったは、不明ですが、たぶん普段使いではないような気がします。
おそらく、慶事など、人寄せの時に使ったんじゃないでしょうか?
大きく重いし、第一、割れやすく、当時としても、磁器類は、比較的高価だったんじゃないでしょうか。

漆器のほうが産地も多く身近で、輸送コストも安く、入手し易かったような気がします。

関東の蔵には、古伊万里はあまりないような感じがします。
たび重なる震災や、大戦で蔵を焼失してしまった事と関係しているのかも知れませが、
おそらく九州から関東まで来るのに、当時の輸送コストはバカにならなかったと思います。
おそらく現地の何倍かの値段になったんじゃないでしょうか?


時代はおそらく天保期くらいでしょうか。
描かれているのは、おそらく近江八景でしょう。
蓋と身、双方の内側に、麒麟が描かれています。
なかなか、凝った八角鉢だと思います。

直径約、25㎝×高さ約12㎝




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12 コメント

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No title (越前屋平太)
2007-12-14 21:53:00
まさしく近江八景図の八角鉢ですね、素晴らしい古伊万里だと思います。これだけの成形を歪みなく、かつ身と蓋を上手く合わせるのは並大抵のことではないと思います。富裕層の宴席を彩る、「中身は見てのお楽しみ!」という趣向の特別な器だったんでしょうね。
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凝った器ですね (hana)
2007-12-15 00:18:00
麒麟も大変珍しいのでは?
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平太さん。 (宮松里(みやまつり))
2007-12-15 07:55:00
そう思います。こういう形は、歩留まりが悪かったんじゃないでしょうか?
轆轤整形のあと型成型で八角の縁取りにしているんでしょうし、こういう後成型ものは、窯割れし易い感じがします。
おまけに伊万里は低火度で、ヘタリ易いので、蓋と身をピタッと合わせるのが大変でしたしょうね。
ですから、あまり採算性がよくないので、残存数が少ない感じがしますよね。
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はなさん。 (宮松里(みやまつり))
2007-12-15 08:03:00
コメントありがとう。
麒麟は、清朝磁器などに天子の乗り物として登場するので、
江戸後期~明治期くらいの比較的高級伊万里にまれに散見されるようです。
大変珍しいと誉めてくださってありがとう♪
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珍しいものだと思います。 (がらん堂)
2007-12-15 08:14:00
モダンで綺麗!
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ウ~~~ン、みやさん好みの1点ですね!! (志維求堂)
2007-12-15 09:21:00
みやさん、みやさん、人気が無いのは、蓋付きの【飯茶碗】ね!!
こんだけの器になれば、また別物でしょう。
伊万里ファンは、今がチャンス!!ですよ。
みやさん、交通費使っても、大阪へ来る値打ちはありますよ!!
関東相場より、まだ下がってますもん。
なんなら、一緒に回って、老松の伊万里根こそぎ買い倒しましょうか。
みやさん財務省、あたし外務省ね!!
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晴の日の器ですね^^蓋付きで八角は珍しですね。 (ちーこ)
2007-12-15 09:32:00
お正月に使ってみたいです(あ!もったいないですね。。。)
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志維さん。 (宮松里(みやまつり))
2007-12-15 16:38:00
そうですか・・・いまがチャンス!
ぜひ、老松からOKやさんまで、店ごと買いに参りましょう。
はい。
財務省は、是非おまかせください♪
家業は、印刷業ですので、不足の折もたぶん大丈夫だと思います。
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綺麗で細かい絵の品ですね~!! (ちくわ)
2007-12-15 16:40:00
風景の隣の四角形の模様って、見た事ないんですけど、
因みに、何模様って言うんでしょうか??
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かっぱ君 (宮松里(みやまつり))
2007-12-15 16:41:00
そうですよね。お正月にぜひ使ってみたいですよね。
でも、なにかカケなど作らないか。。ちょっと心配!
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