古伊万里江戸後期物万歳

古伊万里江戸後期ものの魅力。

錦手漢詩桃の図皿

2011年04月02日 21時07分44秒 | 古伊万里=色絵中皿
桃の図大皿です。
『福』の裏銘をみますと、時代は、文化文政期のころと言う感じでしょうか。
ですから、いまから約200年くらい前になりますよね。
もうすこし古い時代、天明寛政期ごろ、中国から粉彩という絵の具が入ってきますが、
一部、黄色い絵の具あたりに使われているようです。



しかし、この左上の黄色で描かれたハートマーク、いったいなんでしょうか?
虫のようにも見えるし、よくわかりません。わかる方いたら教えてください。



この漢詩もなんて書いてあるんでしょうか。
時間がなくて、調べることができませんでした。



皿縁の金彩は、ほとんど剥げ落ちてしまいましたが、その他はきれいに残っておりました。



   直径約30cm、天明寛政期ごろ(平太さんご指摘で判明す)

オークランドさんのお陰で、詩の意味が解りました。


百畝(ひゃくうね)の庭中のなかば是(これ)苔である。

桃の花は、すっかりなくなってしまい、菜の花が咲いている。

桃の花を植えた道士は、いま何処へいってしまったのだろうか。

以前ここを訪れた劉朗(わたくし)は、また、ここにこうして来ています。



コメント (20)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする