◎ 原油価格、穀物価格の価格上昇はどこまで続くのでしょうか。魚の好きな日本人にとって、原油高に伴う漁船の操業縮小は深刻となりつつあります。それ以上に、漁師さんたちが船を出すと赤字なってしまうような日々は、早急に何らかの措置をしなければいけないでしょう。1970年代の前半も「オイルショック」が引き金になりました。昨今、値上げラッシュの予感を抱かせるほど、嫌な雰囲気にあります。
◎ たばこを毎日30~40本吸っている自分としては、「たばこ1箱1000円」の動きも心配の種です。そこで、ハイライトと少年ジャンプ、山手線の初乗り運賃を年代ごとに比べてみました。ハイライト(パッケージデザインは和田誠さん)は1960年に発売され、1968年には販売数量で世界一になっています。当時の国鉄、山手線の初乗り(1区間)運賃が10円であったことを考えると、かなりの高級品であったと思われます。
◎ 少年ジャンプは1970年に発売され、読者アンケートを活用した編集によって、先行していた少年マガジンや少年サンデーをたちまち追い越し、現在に至っています。80年からスタートし、その後はハイライトと同じ価格帯で推移してきましたが、度重なるたばこ増税の影響もあって、現在は60円ほどの価格差が生じています。専売公社は1985年に民営化されJTとなり、その2年後の1987年に国鉄がJRになりました。
---------【ハイライト】---【少年ジャンプ】-----【山手線1区間】
19600620----70-----------------------------10
19700315---100-------------80--------------30
197312--------------------130
19751218---150-----------------------------60
1976_1980-----------------150
1979--------------------------------------100
19800422---180------------170
1981--------------------------------------110
1982--------------------------------------120
19830501---200
19860501---220
1989-----------------------180
19970401---230----------------------------130
1998_2004------------------220
19981201---250
20030701---270
2004_2007------------------230
20060701---290
◎ 1998年12月1日、ハイライトの値段が230円から250円に値上げされました。これは、国鉄債務返済の一部に使われています(「たばこ特別税」と呼ばれています)。たばこは、財源確保に都合の良い商品なのでしょう。喫煙者にとっては、迷惑この上ない話です。一方、JRは旧国鉄の負債から自由になったこともあり、目立った運賃の値上げをせずに、現在に至っております。今では「赤字の国鉄」という状況から、優良企業への変貌を遂げつつあります。
◎ 長々と書いてきましたが、私の言いたいことは、たばこで年金財源を穴埋めしようとするのはやめていただきたい、という一点です。できれば、今のままにしておいて欲しいのです。「1箱1000円」については、繰り返し申し上げているとおりでございますが、断固反対すべき暴論と言わざるを得ません。嗜好品であろうと、商品である以上は、需要と供給による価格設定が基本ですし、政治的に、強引に課税を強化すべきではない、と私は確信しております。
◎ たばこを毎日30~40本吸っている自分としては、「たばこ1箱1000円」の動きも心配の種です。そこで、ハイライトと少年ジャンプ、山手線の初乗り運賃を年代ごとに比べてみました。ハイライト(パッケージデザインは和田誠さん)は1960年に発売され、1968年には販売数量で世界一になっています。当時の国鉄、山手線の初乗り(1区間)運賃が10円であったことを考えると、かなりの高級品であったと思われます。
◎ 少年ジャンプは1970年に発売され、読者アンケートを活用した編集によって、先行していた少年マガジンや少年サンデーをたちまち追い越し、現在に至っています。80年からスタートし、その後はハイライトと同じ価格帯で推移してきましたが、度重なるたばこ増税の影響もあって、現在は60円ほどの価格差が生じています。専売公社は1985年に民営化されJTとなり、その2年後の1987年に国鉄がJRになりました。
---------【ハイライト】---【少年ジャンプ】-----【山手線1区間】
19600620----70-----------------------------10
19700315---100-------------80--------------30
197312--------------------130
19751218---150-----------------------------60
1976_1980-----------------150
1979--------------------------------------100
19800422---180------------170
1981--------------------------------------110
1982--------------------------------------120
19830501---200
19860501---220
1989-----------------------180
19970401---230----------------------------130
1998_2004------------------220
19981201---250
20030701---270
2004_2007------------------230
20060701---290
◎ 1998年12月1日、ハイライトの値段が230円から250円に値上げされました。これは、国鉄債務返済の一部に使われています(「たばこ特別税」と呼ばれています)。たばこは、財源確保に都合の良い商品なのでしょう。喫煙者にとっては、迷惑この上ない話です。一方、JRは旧国鉄の負債から自由になったこともあり、目立った運賃の値上げをせずに、現在に至っております。今では「赤字の国鉄」という状況から、優良企業への変貌を遂げつつあります。
◎ 長々と書いてきましたが、私の言いたいことは、たばこで年金財源を穴埋めしようとするのはやめていただきたい、という一点です。できれば、今のままにしておいて欲しいのです。「1箱1000円」については、繰り返し申し上げているとおりでございますが、断固反対すべき暴論と言わざるを得ません。嗜好品であろうと、商品である以上は、需要と供給による価格設定が基本ですし、政治的に、強引に課税を強化すべきではない、と私は確信しております。