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1Q84 Book1 (4月-6月) (下)

2012年07月12日 | 小説・映画等に出てくる「たばこ」
村上春樹さんの小説から



前回の続きです。

250ページ  あゆみはそう言ってバッグからヴァージニア・スリムを取り出し、慣れた手つきで一本取り出して口にくわえ、細い金のライターで火をつけた。そして煙を天井に向けてゆっくりとはいた。

251ページ  あゆみは顔をしかめた。そして指の間に挟んだ細身の煙草を、しばし睨んでいた。

306ページ  そしてマルボロを口にくわえ、目を細め、店のマッチで火をつけた。ーーー小松は何も言わず、家の中でマッチ箱何度も裏返していた。「でもなあ、天吾くん、何はともあれ、ここまできたらお互いもう教えてやるしかないんだよ。ーーー」

399ページ   しかし大半の女性は、同じような目にあってきた他の女性と率直に体験を語り合い、関わり合うことを望んだ。ハウス内での飲酒と喫煙、そして許可のない人の出入りは禁止されているが、他にはこれといった制約はない。

466ページ  冬になると、小舍はかまどから出るいがらっぽい煙がいっぱいに立ち込め、そこで持ってきて、ギリヤーク人たちが、妻や子供に至るまで、タバコをふかすのである。

468ページ  彼らの間では明らかに、女性はタバコや綿布と同様、取引の対象となっているのである。
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