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いいえ、タバコの内容のことを言ってるんじゃない、箱のデザインや色が、よければタバコも、うまくなるって言ってるんです。ほんとなんだ、これは。
あの煙草が好き、こっちの方がいい、という人々は、各々の好きな、デザインの、好きな色の箱を選んでいる場合が多い。例えば、キャメルが好き、ラッキイ・ストライクでなくっちゃいけないっていうような、タバコ好きでも、まっ暗なところで、一本吸わして、それが何という煙草か、ハッキリ判ることは、めったにないものである。
タバコなんて、そんなものである。
【171〜172ページ】
タバコのデザインばっかりじゃありません。昔はコカコラの広告にしたって、真っ赤な消防ポンプじゃなかった。もっと、まともな顔をしていた、確かに。
----少なくとも、東京に於けるアメリカ料理は、戦前の方が、ずっと美味かったんだから、本国の方もそうだったんじゃないか、思うんです。
してみると、戦争って奴が、アメリカ自身の文化をも、ブチこわしたんだな、つまり。
[ken] 商品というものは、宣伝やパッケージ、ネーミングに左右されますね。ロッパさんのタバコに関するご指摘は鋭いですし、以前、私も「目隠し状態」でたばこの銘柄を当てるゲームに参加したことがありますが、正解できたのは半分ぐらいでした。戦争になると、朝の連続ドラマで放送されたように、国民おしなべて閉塞感に満ちた世相になり、なかでも俳優さんや芸人さんたちは生きにくかったと思われます。そのせいもあるのでしょうが、ロッパさんの戦争に関するコメントは、アメリカ料理の戦前・戦後比較をとおして、皮肉たっぷりの辛辣さです。食べたいものに不自由させられた「食い物の恨み」っていうことですかね。(つづく)