たばこの気持ち

●　昨年に引き続き、私は恒例になっている連合主催の春闘要求実現中央集会へ出かけてきました。あいにく今年は集会途中から雨になり、デモ行進はなくなりましたが、たくさんの働く人たちが集まる場所の中に身をおくことは、多少の元気のなさはあるにしても気が引き締まります。

●　さて、去年は明治公園のトイレ脇に喫煙コーナーがありましたが、今年は見当たりませんでした。焼きそばやお好み焼きの屋台を設営している人たちが、自主的に設置したブリキ製の赤いスタンド灰皿と、数個の折りたたみ椅子を置き、お客さん用の喫煙コーナーがあっただけです。

●　先日、文京区内を歩いていたら、交差点脇に２台のスタンド灰皿が設置されていました。一つは日本たばこ産業株式会社のマークがあり、もう一つにはフィリップモリス社のマークがありました。

●　普通は１つなのですが、宣伝効果もかねてたばこ会社が、地元に提供したものと推測されます。どのような商品であれ、捨てられたあとのことまで、製造販売した会社が責任を持つ時代になっていますね。

●　３月１５日（月）、銀座での会合を終えてから西新橋の台湾屋台で飲みました。参加者５人のうち、私とＳＢくんの二人がたばこを吸いました。私はマイルドセブン・スーパーライト、ＳＢくんはキャビン・ウルトラマイルドを吸っていました。

●　ときどき吸っているＹくんは、その日が徹夜明けとあって「たばこを吸う元気もなかった」ようです。台湾屋台のラーメン（そば）は小さめの椀２つがセットになっています。味がかえてあり、毎回とても美味しくいただけます。

＊　近所の大学病院です！

●　一昨日、３月１３日（土）ＮＨＫの「日の魚」という芸術祭大賞ドラマを見ました。原田芳雄さん演じる作家の村田と、尾野真千子さん演じる女性編集者とち子とのやりとりが、お互いの本音を出し合う緊張感と、共有していた死生観、好ましく想い引き合う雰囲気など、私は久しぶりにいいドラマを見させていただきました。

●　広島の大崎下島に引き込んでから、健康のために酒とたばこを止めていた村田は、とち子をお見舞いに行った帰路の船上で、青空に向かって叫びます。「たばこが吸いてぇー」でした。実に感動を覚えるセリフではありませんか。このドラマが芸術祭大賞になるなんて、まんざら日本も捨てたものではありませんね。

●　最近のテレビでは、ドラマやバラエティに限らず、喫煙シーンが極端に登場しなくなっています。しかし、先週の土曜ワイド劇場「再捜査刑事・片岡悠介」では、主人公である寺島進さんの喫煙シーンがたくさんあって、たばこを吸う自分としては好ましく感じました。

●　寺島進さんは長く脇役ばかりでしたが、「躍る大捜査線」での名演技などにより、存在感が広く認知され、邦画の主人公につづいて、２時間ドラマシリーズの主役になりました。自分としてはいくらか違和感がありましたが、それなりに新鮮味があって面白く見終えました。

◎　ＪＲ宇都宮線小金井駅前に、慰霊碑があるのを発見しました。太平洋戦争末期、郡山発上野駅行きの満員列車が、３機の米軍機による機銃掃射攻撃を受け、たくさんの犠牲者が出たと書かれてありました。場所は宇都宮からみて小金井駅の手前だったそうですから、きっと私が使用している自治医大駅とも近かったと思われます。

◎　「畑の田んぼばかりの農村地帯にまで、米軍機がやってきて罪もない人たちの命を奪った。戦争とはそれほど残酷なのです」という趣旨のことも書かれてあり、忘れてはいけないことがあることを再認識させれらた次第です。慰霊碑の背後に、そっとスタンド灰皿が設置されていました。私は慰霊碑を読んでから、しみじみとした想いで一服させていただきました。

◎　私は下戸なので、最近流行のハイボール１杯があれば、６時間ぐらいは心地いい酔ったままの状態を維持できます。先日もカミさんと二人で、栃木県内のカラオケルームへ出かけたのですが、ハイボール１杯が東京都内の居酒屋に比べて大きめのジョッキだったので、８時間ぐらい軽い頭痛と体中が火照った感じでした。

◎　それから、のどには良くないことがわかっているのに、私にとってカラオケルームでのたばこは必需品です。精一杯大きな声を出したあと、たまらなく美味しいのです。というよりも「旨い（うまい）」のです。かといって吸いすぎることには注意しています。たばことハイボールはベストマッチなのです。

◎　国の健康増進法、神奈川県の受動喫煙防止条例、そして今年の厚労省通達と続く喫煙規制の流れによって、猶予期間や緩和措置の対象となっていた飲食店についても、急速に全面禁煙化がすすみつつあります。

◎　一方では、そんな時流にきっぱりと反対している飲食店もございます。先日、ＪＲ浜松町駅構内を歩いていたら、画像のようなポスターを掲示している飲み屋さんがあり、つい嬉しさの余りケータイのカメラを向けた次第です。

◎　味はそのままとのことであるが、たばこに印刷されているロゴの配置が変わったので、どことなく味も変わったような気がします。私は、カミさんが吸っているエクストラライト【３】では軽すぎ、ライト【８】ではきつ過ぎるので、ここ１０年ほどスーパーライト【６】を吸っています。

◎　ブルーの濃淡で見た目を区分けしているようですが、ときどき【６】と【８】を間違って自販機のボタンを押してしまうことがあります。それから、私はポケットにおさまりやすいのでソフトパックを買っています。ただし、長いたばこを吸いたくなったときだけハードパックを買うようにしています。

◎　先日、かわいらしいたばこを見つけたので、さっそく吸ってみました。１箱１０本入りで１６０円ですから、お手ごろ価格ではあります。今年１０月から１本５円程度の値上げになっても、２１０円程度なので買いやすいと思いますし、喫煙者としてはなるべくたばこにかける出費を維持しようとするので、本数を減らす意識が強くなるものと予測されます。

◎　私自身も絶対にそうするでしょうし、一日あたりの喫煙本数は減らさざるを得ませんね。たばこを吸う場所が激減しているなかで、以前は１日１箱半から２箱であったものが、現在は１日１箱で済むようになっています。コンビニのチョコレートなど、お菓子類についてはすでに価格を維持したまま容量を少なくしていいますね。なんともさびしい話しではありますが、デフレ時代の顕著な傾向なのでしょう。