・・・・・・・・・・・・・・記念すべき第一回・正覚寺寄席・・・・・・・・・・・・
待ちに待ちたる運動会、いや正覚寺寄席、ついに本日開催でっせ.
鶴二さんが二席、それも大好きな[稽古屋]と[くしゃみ講釈]
飛入りで飛梅さんの出番もありか。
お日柄よろしい、休日の昼下がり、たっぷり落語に浸ってきますっせ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お天気が良いので、天王寺から塚西まで歩いてみようと、
阪堺電車沿いに南下、でも途中、松虫あたりで、どうやら線が違うのに気づく・・。
諦めて、東天下茶屋から、阪堺電車に乗車。
乗換えの住吉の電停から撮った、
住吉大社、みおつくしか?
ノボリまで用意され、阪堺電車の中からでも、一目瞭然。
勝手に迷うた私は、ひと安心。
成等山正覚寺の正面、江戸堀にあった江戸時代のものを
移築したとか、趣きのある本堂。
早めに着けば、飛梅さんが「東の旅」を鶴二さんに稽古をつけてもらってる真最中。
初めて見させてもらいました。
そのあと、三味線の早川久子さんとも、「稽古屋」の音合せ。
「越後獅子」、「狂乱の太鼓地」、「喜撰」とか、きっかけの確認だけ・。
会場はオール椅子席で、80人のほぼ満席。
障子もはずして、清々しい中で開演。
最初に、お住職の、今幾多康春さんの御挨拶。
落語ファンは、一時間前からゾクゾクと来られるが、
うちの檀家の方は、ギリギリにしか来られない。
少しは、見習って欲しいと・・・笑いながらの説教か。
次回も続けたいが、鶴二さんのギャラの値上がなければと
是非二回、三回と続けて欲しいので、鶴二さんギャラは
しばらく据え置きでおますな。・・・(勝手なファンですが)
一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・・・「東の旅・発端」
飛梅さんと言えば「十徳」。ついに新ネタに挑戦。
叩きの稽古、そして三味線に合わせての科白が遅れないか、
飛ばないか、いつも心配・・・ドキドキものですな。
でも、つまる事も無く、堂々と、そして飛梅さんの良いのは
オチを言う間(マ)が良く、充分客が笑う間(余裕)をくれる、
それが落語の余裕にうつり、枝雀師匠の云う緩和で笑いがひろえる。
二十歳前後の若手とは違う、落着きが飛梅さんの味に見えてきた。
二、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・・・「初天神」
めくりを見て「ロタケでは無く、ロチクと読みます、どうぞヨロティク」
と、いつもの「女風呂の呂と、竹輪の竹で、呂竹」とは違う新バージョン。
寅ちゃんも、コマシャクレタ子供で無く、素直で好感がもてる。
逆に、あっさりめで、寅ちゃんからこの前の晩のこと、
詳しく聞きたくなるのは、
向かいのオッサンだけでは、ありませんな。
買うて欲しい物も、バナナ、みかん、りんごと、
梨が出てくるのはあるがバナナは初めて
これだけでも、時代設定が変りますな。
サゲは、寅ちゃんが、「わいも漬けさしてーな。ドボン」でおなじみの初天神・・
これからの年末から年明けての蔵出しか。
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「稽古屋」
「稽古屋」は、ここの御住職の奥さんのリクエストとか。
その奥さん、繁昌亭でお茶子もされており、やはりプロ。
座布団を仕替え、小拍子を置換え、名ビラをめくる動作で、
次の出番ヘの空気を、見事に入れ替える。
普段見逃しているお茶子さんの存在だけで、
落語会の格があがる。
鶴二さんの「稽古屋」丁度、一年ぶり。安定感バツグン。
お師匠さんのしぐさ、謡も、自ら愉しんでおられるかのよう。
鶴二さんの噺になってから、中央の小学生の笑い声。
それも、ひき笑いの声が、会場に響きわたる。
鶴二さんも、時折、好ましいという表情を・・・・・。
その笑いは、真に的を得た笑いで、
いつも高笑いのM子さんも形無しの
お客全員の、笑いのリーダー役である。
笑いに負けぬ大きな声の謡が本堂に響き渡り、心地良い。
「トーンツテン、トーンツテン、ツントチーンテンシャン、」
鶴二さんの「稽古屋」は、いつ聴いても、秀逸でおますな。
四、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
このごろ、普請ほめで終わる人が多い中、
最後の牛ほめまできっちりと・・・。
でも、今日の福矢さん、
いつものヤンチャぶりが少なくいたって好青年。
ツッケンドンの、一見なげやりな福矢さんの芸風が
大好きな私。
さらりとしていて、いつもと違う戸惑いのまま終了。
流しているのか、肩に力が入ってないのが、福矢さんの「牛ほめ」か。
次回の出逢いが、楽しみですな。
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「くっしゃみ講釈」
「くっしゃみ講釈」は、中学生の頃に、仁鶴師匠で知った噺。
今日の鶴二さんの語り口、所々で仁鶴師匠がダブル。
私にとっては、最高の喜び。
「カラクリ」ありいの、「講談」ありいの。
いまどきの人でない主人公が、可愛い。
帰り間際の「おけら毛虫にげじ、かなぼり蝉かわずやんま蝶々に
キリギリスにはったった、ぶんぶの背中はピーカピカ」の
無邪気な唄は、大好きである。
今後、二回、三回、と正覚寺寄席が続きますよう期待しますな。
第一回・正覚寺寄席・・・笑う門には福来たる「ほのぼの亭」
2009年10月4日(日)」午後2;00開演
住吉・正覚寺(しょうがくじ)本堂
一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・「東の旅・発端」
二、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・「初天神」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「稽古屋」
仲入り
四、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「くっしゃみ講釈」
09-61-305
待ちに待ちたる運動会、いや正覚寺寄席、ついに本日開催でっせ.
鶴二さんが二席、それも大好きな[稽古屋]と[くしゃみ講釈]
飛入りで飛梅さんの出番もありか。
お日柄よろしい、休日の昼下がり、たっぷり落語に浸ってきますっせ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
お天気が良いので、天王寺から塚西まで歩いてみようと、
阪堺電車沿いに南下、でも途中、松虫あたりで、どうやら線が違うのに気づく・・。
諦めて、東天下茶屋から、阪堺電車に乗車。
乗換えの住吉の電停から撮った、
住吉大社、みおつくしか?
ノボリまで用意され、阪堺電車の中からでも、一目瞭然。
勝手に迷うた私は、ひと安心。
成等山正覚寺の正面、江戸堀にあった江戸時代のものを
移築したとか、趣きのある本堂。
早めに着けば、飛梅さんが「東の旅」を鶴二さんに稽古をつけてもらってる真最中。
初めて見させてもらいました。
そのあと、三味線の早川久子さんとも、「稽古屋」の音合せ。
「越後獅子」、「狂乱の太鼓地」、「喜撰」とか、きっかけの確認だけ・。
会場はオール椅子席で、80人のほぼ満席。
障子もはずして、清々しい中で開演。
最初に、お住職の、今幾多康春さんの御挨拶。
落語ファンは、一時間前からゾクゾクと来られるが、
うちの檀家の方は、ギリギリにしか来られない。
少しは、見習って欲しいと・・・笑いながらの説教か。
次回も続けたいが、鶴二さんのギャラの値上がなければと
是非二回、三回と続けて欲しいので、鶴二さんギャラは
しばらく据え置きでおますな。・・・(勝手なファンですが)
一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・・・・・「東の旅・発端」
飛梅さんと言えば「十徳」。ついに新ネタに挑戦。
叩きの稽古、そして三味線に合わせての科白が遅れないか、
飛ばないか、いつも心配・・・ドキドキものですな。
でも、つまる事も無く、堂々と、そして飛梅さんの良いのは
オチを言う間(マ)が良く、充分客が笑う間(余裕)をくれる、
それが落語の余裕にうつり、枝雀師匠の云う緩和で笑いがひろえる。
二十歳前後の若手とは違う、落着きが飛梅さんの味に見えてきた。
二、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・・・・・「初天神」
めくりを見て「ロタケでは無く、ロチクと読みます、どうぞヨロティク」
と、いつもの「女風呂の呂と、竹輪の竹で、呂竹」とは違う新バージョン。
寅ちゃんも、コマシャクレタ子供で無く、素直で好感がもてる。
逆に、あっさりめで、寅ちゃんからこの前の晩のこと、
詳しく聞きたくなるのは、
向かいのオッサンだけでは、ありませんな。
買うて欲しい物も、バナナ、みかん、りんごと、
梨が出てくるのはあるがバナナは初めて
これだけでも、時代設定が変りますな。
サゲは、寅ちゃんが、「わいも漬けさしてーな。ドボン」でおなじみの初天神・・
これからの年末から年明けての蔵出しか。
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「稽古屋」
「稽古屋」は、ここの御住職の奥さんのリクエストとか。
その奥さん、繁昌亭でお茶子もされており、やはりプロ。
座布団を仕替え、小拍子を置換え、名ビラをめくる動作で、
次の出番ヘの空気を、見事に入れ替える。
普段見逃しているお茶子さんの存在だけで、
落語会の格があがる。
鶴二さんの「稽古屋」丁度、一年ぶり。安定感バツグン。
お師匠さんのしぐさ、謡も、自ら愉しんでおられるかのよう。
鶴二さんの噺になってから、中央の小学生の笑い声。
それも、ひき笑いの声が、会場に響きわたる。
鶴二さんも、時折、好ましいという表情を・・・・・。
その笑いは、真に的を得た笑いで、
いつも高笑いのM子さんも形無しの
お客全員の、笑いのリーダー役である。
笑いに負けぬ大きな声の謡が本堂に響き渡り、心地良い。
「トーンツテン、トーンツテン、ツントチーンテンシャン、」
鶴二さんの「稽古屋」は、いつ聴いても、秀逸でおますな。
四、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
このごろ、普請ほめで終わる人が多い中、
最後の牛ほめまできっちりと・・・。
でも、今日の福矢さん、
いつものヤンチャぶりが少なくいたって好青年。
ツッケンドンの、一見なげやりな福矢さんの芸風が
大好きな私。
さらりとしていて、いつもと違う戸惑いのまま終了。
流しているのか、肩に力が入ってないのが、福矢さんの「牛ほめ」か。
次回の出逢いが、楽しみですな。
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・・・・・「くっしゃみ講釈」
「くっしゃみ講釈」は、中学生の頃に、仁鶴師匠で知った噺。
今日の鶴二さんの語り口、所々で仁鶴師匠がダブル。
私にとっては、最高の喜び。
「カラクリ」ありいの、「講談」ありいの。
いまどきの人でない主人公が、可愛い。
帰り間際の「おけら毛虫にげじ、かなぼり蝉かわずやんま蝶々に
キリギリスにはったった、ぶんぶの背中はピーカピカ」の
無邪気な唄は、大好きである。
今後、二回、三回、と正覚寺寄席が続きますよう期待しますな。
第一回・正覚寺寄席・・・笑う門には福来たる「ほのぼの亭」
2009年10月4日(日)」午後2;00開演
住吉・正覚寺(しょうがくじ)本堂
一、笑福亭飛梅・・・・・・・・・・・・「東の旅・発端」
二、笑福亭呂竹・・・・・・・・・・・・「初天神」
三、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「稽古屋」
仲入り
四、桂福矢・・・・・・・・・・・・・・・・「牛ほめ」
五、笑福亭鶴二・・・・・・・・・・・・「くっしゃみ講釈」
09-61-305
また拙ブログにも、コメントをありがとうございました。
稽古屋をリクエストしました住職の奥様は私の友人でして(笑)
今回は陰に日向にスタッフに徹されてました。
仲良くさせて頂いてるご縁でお茶子のお手伝いをさせて頂いた次第です。
未熟な所作ですが、また繁昌亭にてもお逢い出来ますのを楽しみにしております。
また、差し入れのお気遣いまで頂き、恐縮いたしております。
当日はさすがにバタバタとしてしまいましたが、ごまめさんをはじめ、優しいお客様のお陰で、無事に勤めることができました。
次回は桜の季節に予定しております。
よろしければ、ぜひ!!
ブログは、いつも楽しく拝見させてもらっています。特に、着物と帯の柄と色あい、普段目にする事
がない「日本の美」と、愉しみに見ています。
こちらこそ、鶴二さんの落語会などで、お会いできるのを、楽しみにしております。
鶴二さんの落語が二席も、聴けるなんて、なかなか、無かったんですよ。
そして、一つは、奥さんのリクエストとかで、私も大好きな、「稽古屋」が早川久子さんの三味線で一緒に聴けたなんて、とってもよろしおましたで。
次回は春とか、今から心待ちですな。