![]() | 役者人生、泣き笑い |
クリエーター情報なし | |
河出書房新社 |
☆☆☆
西田敏行が、役者人生を綴った本。
役者、本物の役者としての仕事ぶりが紹介されている。
中で、演じる者を大きく二つにわけると、
アクターとコメディアンとに分類できると・・・。
アクターというのは役に自分をすり寄せていくタイプ。
一方、役を演じることで、どんどん自分が露呈されていくのが、コメディアンだと。
西田さんは、役者ですけど露出狂的演技なんで、コメディアン系なんですと。
それからもうひとつ、演技をするにあたって、なるべく演じないように演じる。
ややこしい言い方ですが、それを心がけてますよ・・・と。
己を出す、己を出さない、この微妙なさじ加減が敏行さんの味なんでしょうな。
あともうひとつ、
コメディ志向の役者にはある種マゾヒズム的なところがあると、
どういうことかというと、他人を笑うんだったら
まず自分が笑わなければという気持ちがある。
ただ、最近のバラエティ番組には人を攻撃して笑いをとるといったことがあります。
そこが、品の良い笑いと下品な笑いの境目じゃないかと・・・言いえてますな。
今の(2016年)、とりあえずの大目標は、田中角栄を演ずることらしい、
それも、日中国交あたりの角栄さん、功も罪も含めて、両方をうまく描いて、
われわれ日本人が精査し、見つめ直し、「内なる日本人」をお互いに確かめる
というような壮大な作品をつくってみたいと・・・・思いは強く、実現しそうですな。
役者らしい役者がどんどんお亡くなりになる昨今、
西田敏行さん、貴重な存在になりましたな・・・・。
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