勘三郎の天気 | |
クリエーター情報なし | |
読売新聞社 |
☆☆☆☆
机の上にかれこれ三年は積み上げられていた本。
今週ようやく、読み終える。
何度も手に取りながら、途中で投げだしていたのだが、
今回楽しみながら読めたのは、やはり生の歌舞伎に接したからか。
百聞は一見に過ぎずの言葉通り、大向うの掛け声や、花道やセリの様子。
全てが手に取るように解る、解れば愉しい。
この本、あのNHKのアナウンサーの山川静夫さんが入れあげた歌舞伎
それも中村勘三郎さんを通じて立派な歌舞伎の愛好家に。
でも、途中で気になったのだが、雨の項では一端の評論家口調で厳しく語る。
本来単なるファンが越えてはいけない線を越えてしまったようで、
読んでる私が、ドキドキと感じてしまう。
そういう伏線があってかどうか、晩年勘三郎虫の居所が悪かったのか、
公の席上で、大勢の前で罵倒される山川静夫さん。
その事件から勘三郎さんが死に至るまでの一年間の間には、
一方的に疎遠になった仲は、修復されないままに終わったらしい。
芸人さんとご贔屓さん、役者と一般人、
やはり越えてはいけない一線があるんですな。
追伸、
このあとがき解説されているのは、先週紹介した
「この日本における少数異見ノート」の著者、諸井薫さん。
この様なつながり、数珠繋ぎ、嬉しくなりますな・・・・・。
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