世界音痴〔文庫〕 (小学館文庫) | |
穂村 弘 | |
小学館 |
世界音痴とは、普通でいう世間知らずのことか、
穂村さんの最初のエッセイ本か、内容はいたってオタク的。
人生のの経験値で、今だ未経験のものを列挙している。
独り暮らし・結婚・離婚・子供をもつ・親の死・家を買う・就職
転職・料理・洗濯・骨折・手術・海外旅行・ソープランド・献血
選挙の投票・ボタン付け・犬、猫を飼う・髪型を変える・お年玉をあげる
で、穂村さん、就職以外はすべて、未経験・・・・まあ、普通の人であれば、
その気にさえなれば、できうることも多い。
友達にいれば、「あいつ、変わってるなぁ」と、いつも仲間には参加しているが、
二人だけで会うのには、どこかひいてしまうような人。
いじめの対象になるか、良くても、ごまめ的存在・・・。
でも、立ち食いうどんのおばさんに、ネギを沢山いれてくださいの
一言が言えないとか。
風呂に入ると、子供の時に出なかった「うー」という声が自然に出るとか。
寿司屋のカウンターで向って注文する時、板前さんの動きをみて
手がすいていそうな瞬間を狙って声をかける。
この、この日頃の小市民的ありかたが、穂村さんの非日常的世界と
私たちの日常的世界を結びつける。
歌人でなければ、ただの変人かも、知れないが、
なぜか次々と穂村さんの本を読んでしまう。
不思議、穂村弘さん・・・の「世界音痴」、でも初めて読まれるなら
「にょっ記」あたりが、無難で、お薦め致しまする。
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