☆☆☆
目立たないが普通に、“長く働いてきた人”10人のお話。
おもしろいのは、想像以上に「成り行き」で人生とか仕事が決まってきたということ。軽い気持ちで脱サラして喫茶店を開業したり、ほんのバイトのつもりで始めた映像編集の手伝いでプロになったり、どんな仕事を選ぶというより、巡り合った仕事とどのように向き合うかで、そこにその人らしさがでてくる。
皆さん、楽しようと思いながら、いざ始めると真面目に仕事に取組み、いつの間にか今の仕事、長く続いていた、でも、いま、この人がここにいるのは、単なる偶然ではない。自分は特別ではなく、むしろ平凡な人生と思っている人の人生、そこには一人の人の生きざま、その人だけの人生がどっしりとある。
ただ羨ましいのは、個人事業の方が多く、70歳過ぎてもご自分のペースで仕事を続けられていること、企業人として45年務めてきた私は愛着はしないとぷっつりと断ち切ったわけですが、いまから思うと仕事への愛が薄かったのではないかと、考えさせられます。
私たちの生きている社会って、いつでも自分が“幸せ”かどうかの検証を迫られているじゃないですか。そんな中で、平々凡々と仕事を“長く続ける”。極端な出来事よりも、「穏やかで何事もないような時間」で過ごすことが大切なんですね。
まあ、私も一つの業界で45年間でお世話になって、波乱万丈にも、ある面平平凡凡と、一日一日過ごしてきたようなもんですな・・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます