第15回・相愛寄席~2024.11.02
開場前は豪雨の相愛ホール。ずぶ濡れになって会場へ・・・。
今日は江戸からこの上方へ移入された演目をずらりと並べた落語会。
こんなテーマを持った落語会も楽しいものですな。
一、笑福亭喬明・・・「金明竹」
可愛さから愛らしいさになった喬明さん。もう安定の「金明竹」。でも随所にみられる明るさは、師匠喬介さん譲りですな。
二、桂かい枝・・・・「堪忍袋」
十八番の「堪忍袋」。でも時間を意識して少し短めに。でもこのようにまとめ方ってあるんですな。やはりプロの落語家さん、噺の構成は自由自在なんですな。堪能の一席。
三、桂春雨・・・・・「にゅう」
珍しいお噺。ここからは四題は圓朝作。そしてこの「にゅう」は初めて聞くがまず、次はなさそうな噺。「にゅう」とは、道具屋の符丁で傷そのもののことや、「にゅうをつける」と傷をつけることを意味するらしいです。
何とも、つかみどころのない噺ですな・・・。
四、桂九雀・・・・・「文七元結」
江戸落語らしい演目。最後はお久と文七が夫婦になるというハピーエンドですが、五十両ものの大金を碁盤の下に置いて忘れる文七に嫁いで、お久幸せになるんでしょうか・・末永く店は繁昌店になったとありますが心配ですな。
五、桂吉坊・・・・・「死神」
吉坊さんよろしいな。吉坊さんの死神、そんなに恐ろしくなくどこか可愛さがある。ふわっとした「死神」。独自のサゲで吉坊さんらしくを・・・。
よろしいな、吉坊さん。
六、桂春團治・・・・「夢の革財布」
これは「芝浜」ではありませんな。普段上方で聴く「夢の革財布」でもありませんな。主人公は魚屋ではなく、着物屋さん。改作して何を訴えたいのか・・まか不思議。これは、普段聞く、人情噺ではありませんな。
まさに「夢の革財布」でおましたな。
でも、これだけの落語会が無料。今回はお友達のご招待でしたが嬉しい限りです。
第15回・相愛寄席~大阪落語の腕力~
2024年11月2日(土)午後2:30開演
相愛ホール
一、笑福亭喬明・・・「金明竹」
二、桂かい枝・・・・「堪忍袋」
三、桂春雨・・・・・「にゅう」
四、桂九雀・・・・・「文七元結」
仲入り
五、桂吉坊・・・・・「死神」
六、桂春團治・・・・「夢の革財布」
三味線・・・佐々木千華
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