ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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神田松之亟 in 京都ミライマツリ2019

2019-05-03 11:11:11 | 浪曲・講談・漫才
神田松之亟講談会in南座
 ~京都ミライマツリ2019


京都四條  新南座


京都ミライマツリ2019



新南座開場記念

オープニングはこの花道から松之丞さん登場。

松之丞さん、一人で、三十分、一時間、一時間、の長丁場。


一、神田松之丞・・・・・・・・「源平盛衰記より扇の的」

まずは、六代神田伯山襲名のご挨拶、来年2月に決定。
襲名までの紆余曲折の流れを・・・・
今の松之丞をいただいた時も、多少戸惑いがあったとか・・・。

伯山六代と、講談では六代目と、目を付けなくて、
亡くなって初めて目をつけると・・・・。

最初の演目は「扇の的」。
やはり、便利なネタというだけあって、講談聴く機会の少ない私でも
三回目の出会い・・・与一が跨いで乗り入れる馬の足並みと、
嘶く声だけで拍手がくる。

筋が解らず、ドキドキしながら聞き進めるのも楽しいが、
解かっていて安心して、話しっぷりに聞き惚れるのも良し。

矢より早い語り口に惚れる、松之丞さんの「扇の的」の一席でおました。

二、神田松之丞・・・・・・・・「怪談乳房榎」

名人・三遊亭圓朝作の長編怪談噺、圓朝さん若くしてトリをとるようになって
やっかみもあって得意ネタを前でドンドンされて、それではと自分でつくろうと、
「芝浜」「死神」「鰍沢」、そして「牡丹灯籠」「真景累ヶ淵」今日の「怪談乳房榎」の怪談噺の名作が生まれた。

今回は、木ノ下歌舞伎の主宰者、木ノ下裕一氏が補綴された台本によるとか、
でも通常の講談での演出がどのようなものか解らないだけに、どう変わったのか
評価しようがありませんな・・・辛い。

結構私怖がりで、敢て怪談噺避けてきたのですが、講談では大事なジャンルの一つ、この「乳房榎」が始まると、会場の照明が落ちて暗めに、高座だけがくっきりと浮かびあがる。

でも殺されたのは、絵師の菱川重信、男だけに幽霊、亡霊になってもさほど怖さはなし、やはり幽霊は女性、それも美女、松喬(三喬)さんではないですが、幽霊は美女で痩せていなければ、肥えてぶさいくなのははそれは単なる化物だと。

師匠の松鯉さんが得意の怪談噺が五つ、これから追々聴いてみたいですな。

三、神田松之丞・・・・・・・・・・「中村仲蔵」

落語では、よく聴く噺で、師匠や恋女房が登場するが、松之丞さんは、仲蔵が一人で考え一人で悶々と悩む。
いづれにしても。門閥に固められた封建的な歌舞伎の世界。名門以外には出世の道がとだされている世界。そこで、中村仲蔵が。「忠臣蔵」の五段目の定九郎役で、大当たり、1766年(明和3年)9月の市村座とあるので、実際あった話を元にしているらしい。

でも、芸事というのは、どの時代にも進化、革新が必要なんですな。
まあ。これって、芸事に限ったことではありませんが・・・・。

次回、狭山で、松之丞さんの独演会があるようで、
これもまた、馳せ参んじなければでおます。

ああ、なんと幕が下りてから拍手が鳴りやまず、
カーテンコールが、演芸では初めてです・・・・凄い。

神田松之丞 講談会 in 京都四條 南座
2019年5月3日(金・祝)午前11:00開演
京都四條 南座

一、神田松之丞・・・・・・・・「源平盛衰記より扇の的」
二、神田松之丞・・・・・・・・「怪談乳房榎」
三、神田松之丞・・・・・・・・「中村仲蔵」


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