ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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初心者のための上方伝統芸能 SHOW

2015-10-04 22:44:10 | 浪曲・講談・漫才

初心者のための上方伝統芸能 SHOW



会場の中央公会堂


大集会室 無料だけに大入りのお客様。

初心者のための上方伝統芸能,「能」と「狂言」は初めてなのでどんなものか、
落語仲間のⅠ谷さんとご一緒に、「能」はスペクタルで楽しませてもらいましたで。

一、落語「子ほめ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・桂南光

南光さんがトップで舞台へ、学校寄席で演じられるように、
落語とはではじまり、小噺からそして噺は前座噺の「子ほめ」。

独演会でもなかなか、聴けまへんで、貴重な体験。

南光さんは、事情があって繁昌亭には出られませんが、
繁昌亭、東京の寄席みたいに、大御所が早めの出番も出られて、
軽めの噺を、絶妙の味で聴かせてもらいたいもんですな・・・。


二、講談「広岡浅子物語」・・・・・・・・・・・・・・・・旭堂南海

“広岡浅子”さん、今放映されてるNHKの朝ドラ「あさがきた」のヒロインのモデルになった方。
京都の出水三井家に生まれ、17歳で大阪の豪商、加島屋に嫁ぎ、明治維新の混乱の中
豪気、英明な天性で、「一代の女傑」と称せられ、後の大同生命の源流である、
炭鉱、銀行、保険などの近代的企業グループへの礎の中心的役割を果たした人。

でも、今回の南海さんのハナシは、嫁いだ先の加島屋に金の無心にきた当時の新撰組に、
「返す当ての無いお金は貸せませんと」言いきる浅子、さてこのあとは・・・・

「話、半ばではございますが本日はこれにてあとは、朝ドラにて」と、
講談特有の切り口上にて終了。


テレビの無い時代は、続きものとして、連日小屋に通い詰めたんでしょうな・・・。


三、狂言「口真似」・・・・シテ(太郎冠者)・・・・善竹隆平
アド(主)・・・・・・・・・・善竹隆司
アド(客)・・・・・・・・・・上吉川 徹


初めて、生狂言を・・・・後ででてくる、能とは二卵性の双子みたいなもので、
“狂言”は喜劇、“能”は悲劇、とか、今回の演目「口真似」も召使の太郎冠者が
主人の言いつけを、ものまねをすれば良いとの勘違いでおこる、くりかえしの仕草と台詞。

単純明快かつ上品な笑い、今テレビから垂れ流しの安易な笑いとはちと違いますな。



四、落語「明石飛脚」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・桂かく枝

海外20ヶ国で落語されている、かい枝さん。
ちらほら外国の方も見うけられますので、英語して良いものか試に小噺を一つ、
正直言ってわたくし、内容が十分理解できず、笑えず・・・・。

日本語でいうと「あなた、起きて~、起きて睡眠薬を飲む時間ですよ」らしいですが、
笑いというのは、瞬時というか、そのとき、その瞬間が勝負なんですな・・・。

噺は、かい枝さん得意の「明石飛脚」、終わったと思ったら更に続く、
その繰り返しのおもしろさ、これも先ほどの狂言と同じリフレインのおもしろさ。

かい枝さん、総合進行役と、各芸能の間に出てこられて、その特徴と演目の説明を丁寧に説明、
ああそれから、英語への通訳を兼ねて、米国人で女性講談師の旭堂南春もご一緒に・・・。

二時間半の長丁場、ご苦労さまでした・・・・。



五、文楽「艶容女舞衣」・太夫・・・・・・・・・・・・・豊竹靖太夫
三味線・・・・・・・・・・・竹澤宗助
人形・・・・・・・・・・・・・吉田玉佳、桐竹紋臣




今、落語以外で生を聴く機会があるのが、文楽。

多少、本公演を観ているので、最初靖太夫さんの語りを第一声を聞いたとき
声が出てないな、三味線に頼ってるな、引きつられてるな、素人目に感じてしまったんですが。

人形遣いの方は、普通足下が見えないので、「主遣い」「左遣い」「足遣い」の三者の合わせる
息づかいとそれぞれの役目が丸見えで、楽屋裏が見えたようで楽しめましたで・・・・。

演目は「今頃は半七っあん、どこにどうしてござろうぞ・・・・」のセリフで有名な「艶容女舞衣」。
酒屋、お園のさわりというらしいですが、落語でちょいとでてくるのは「軒づけ」か「「猫の忠信」か・・・定かではありません。

国立文楽劇場の,この錦秋公演の切符は購入済み、今から楽しみでおます。



六、能「土蜘蛛」・・・・・・シテ(蜘蛛の精)・・・・林本 大
ワキ(独武者)・・・・・・福玉知登
ワキツレ(従者)・・・・喜多雅人
笛 :赤井要佑 小鼓:荒木建作
太鼓:辻 雅之 太鼓:上田慎也
後見:前田和子、上野雄介
地謡:大西礼久、今村嘉太郎、今村哲郎、上野朝彦




さて、これは、なんでしょう。

この能の「土蜘蛛」が放つ、凄い量の蜘蛛の糸、前から二番目の席だったので、
記念に持って帰って来たのが、これ。
端きれですが、先に針金の様な重りが付いているのが見えますか。

笛、太鼓、小鼓、の音曲と、謡、そして舞方の衣装の豪華さ。

そして、スペクタルなる蜘蛛の糸と、迫力ある舞台。

今回、初心者のための上方伝統芸能 SHOW、というだけあって
解り易い演目のオンパレード、まずは最初の出会いとすれば、どれもおもしろく、
次の機会へ、更に続くでおます・・・・・。




初心者のための上方伝統芸能 SHOW
2015年10月4日(日)12:30開演
中之島・中央公会堂


司会・・・・桂かい枝、旭堂南春

一、落語「子ほめ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・桂南光
二、講談「広岡浅子物語」・・・・・・・・・・・・・・・・旭堂南海
三、狂言「口真似」・・・・シテ(太郎冠者)・・・・善竹隆平
アド(主)・・・・・・・・・・善竹隆司
アド(客)・・・・・・・・・・上吉川 徹
四、落語「明石飛脚」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・桂かく枝
五、文楽「艶容女舞衣」・太夫・・・・・・・・・・・・・豊竹靖太夫
三味線・・・・・・・・・・・竹澤宗助
人形・・・・・・・・・・・・・吉田玉佳、桐竹紋臣
六、能「土蜘蛛」・・・・・・シテ(蜘蛛の精)・・・・林本 大
ワキ(独武者)・・・・・・福玉知登
ワキツレ(従者)・・・・喜多雅人
笛 :赤井要佑 小鼓:荒木建作
太鼓:辻 雅之 太鼓:上田慎也
後見:前田和子、上野雄介
地謡:大西礼久、今村嘉太郎、今村哲郎、上野朝彦

三味線・・はやしや絹代 鳴り物・・桂紋四郎



「中之島のっと」とは結ぶKNOTの意。
大阪文化の面白いところを、ひっぱってきては結んで、結んで。
色んなジャンルのミックスが催しされます。



公会堂に行くまでに遠回りして渡った「栴檀木橋」
落語「米揚げ笊」にでてきますな・・・・。




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