笑福亭鶴二独演会~2024.11.03
今年の独演会は、二人のゲストを迎えて、松竹名人会のような落語会です。
一、笑福亭鶴二・・・・「平の陰」
今日は前座さんは呼んでないので、鶴二さんがトップで。それで羽織なしで、出囃子も石段で。まさに原点に戻っての高座。これは兄弟子の鶴志さんにつけていただいた落語。このもったり感、どこか鶴志さんお匂いがいしますな・・。
二、内海英華・・・・・「女道楽」
鶴二さんの教育係りの英華さん。まさに「アホの喜公とカミナリのお松」の名コンビ。噺家の時間のくだりをしゃべりながら「女道楽」に。最後はお祝いでと「踊り」、ご陽気に「かっぽれ」を・・・股関節の手術後の英華さんなのに華やかに・・・よろしいですな。
三、笑福亭鶴二・・・・「二番煎じ」
冬の噺ですが、11月になっても全く寒くならないのでいかがなものかと。
この噺は南光さんにつけて頂いた演目。
町内の夜周り。町会の寄合なんぞは、あとの酒盛りが楽しいのは今も一緒。
でもこんなのもだんだん少なくなり、ご近所さんとの関りも薄くなっていきますな。ねえ、「宗助さん」。
四、鶴二&福團治&英華「鼎談」
大御所の福團治さんを交えての「鼎談」。鶴二さん、「南瓜屋政談」「ねずみ穴」そして今回の「藪入り」と福團治さんお十八番、人情噺を続けざまにお教え願ってる。
この「藪入り」は福團治さんが若き時東京で、三代目の金馬さんにお教えいただいた大事な噺。それを今回は鶴二さんに・・。よろしいな脈々と受け継がれいく名人芸。でも、他の一門ながら可愛がられてる鶴二さん、普段の行いが先輩方に愛されて、最後は大事な芸を譲っていただいてる。
落語は最後は、人そのものでおますな・・・。
五、桂福團治・・・・・「まんじゅう怖い」
これも、鶴二さんからのリクエストの「まんじゅう怖い」。今上方でされている形とは少し違うが、元々の原型はあこうだったんでしょうな。味のある福團治さんの「まんじゅう怖い」。饅頭を食べる仕草は絶品。ええもん、見せてもらいましたで。
六、笑福亭鶴二・・・・「藪入り」
よろしいな。親子の情が溢れた鶴二さんの「藪入り」。
勤めに行ってもすぐにケツを割って帰ってくる息子、それを咎めるでもない父親。不自由さがなくなった昨今。安易に闇バイトに手を染める若者。辛抱という言葉、終いに死語になるんでしょうか。
寅ちゃんが買って来た「まんじゅう」、美味しいでしょうな。
笑福亭鶴二独演会
2024年11月3日(日)午後1:00開演
阿倍野区民センター・小ホール
一、笑福亭鶴二・・・・「平の陰」
二、内海英華・・・・・「女道楽」
三、笑福亭鶴二・・・・「二番煎じ」
四、鶴二&福團治&英華「鼎談」
三、笑福亭鶴二・・・・「二番煎じ」
中入り
五、桂福團治・・・・・「まんじゅう怖い」
六、笑福亭鶴二・・・・「藪入り」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます