2月11日(土)
山口県柳井市の皇座山(おうざさん、標高562.2m)と同県光市の石城山(いわきさん、標高382m)に行ってきました。
予報では晴マークの好天の筈であったものの、行ってみると樹間では薄暗い曇天で、時折細い雨が降る始末。素晴らしい筈の周防灘の海と島はホワイトアウト状態で、登山者としてはガッカリ状態となりました。
それでも、皇座山ではこの峰を越えて赤間関(下関)に逃れたと言われる安徳天皇を想い、石城山では朝鮮式築城遺蹟と言われる神籠石(こうごいし)を見学して、7世紀の緊迫した東アジア情勢に想いを馳せました。眺望は全く駄目でしたが、歴史を想う知的刺激には恵まれた山行となりました。
【写真上】苔生す皇座山への険しい登山道。源平の屋島の戦いに敗れさらに西に逃れた平家であったが、柳井市沖で周防の戦いがあり、安徳天皇はこの峰を越えて赤間関へと逃れて行った。安徳天皇が山頂で一休みされたことから、皇の座する山と言われるようになったと謂われる。
【写真下】石城山8合目を列石が延々と取り巻いており、谷筋には立派な水抜きの水門が設けられている。神籠石とよばれている。663年に白村江の合戦で百済に援軍送っていた日本(倭国)軍は唐と新羅の連合軍に敗れて逃げ帰った。討伐軍の襲来に備えて九州、山口周辺に朝鮮式の山城を築いたと伝えられており、ここのこの神籠石もその遺構ではないかと言われているらしい。
山の楽しみは眺望だけにあらず。いろいろな視点で楽しむべし!とのご説法、謙虚に受け止め今後の山行に活かして参ります。
石城山々上にはこの他、幕末の第二奇兵隊の本陣跡、練兵場跡、火薬庫跡などもあり、歴史の息吹を濃厚に感じ取れるスポットでした。
そうですか、この山は山口の「県宝」なんですね!
伊藤博文など数々の偉人を生んだ地域でもありますね。
拙僧もひさしぶりに修行にでます。
5日権現山(緑井)
11日筆影山(三原)
18日琴石山(柳井)
25日牛田山(広島)
時にはヤブこぎやカラサワ下りなど厳しい修行も大いに楽しんでいます。
これからも御坊さんたちの修行レポートを楽しみにしています。