北広島町美和の里にサクラソウを訪ねる

　旧芸北町と旧大朝町の町境に聳える熊城山(997.5m)の北麓の北広島町美和地区にこの地区独自種のサクラソウの自生地があります。芸北での散策への途次この独自種の保護自生地と美和東文化センター近くのサクラソウ園に立ち寄りました。サクラソウの見頃を過ぎているかと危惧していましたがどちら共に満開の姿で待っていてくれました。両方とも観客の姿はありませんでした。〔5月7日(木)〕

↓　熊城山北麓の保護自生地に咲くサクラソウです。葉緑体DNA変異調査で種の独自性が確認されて、町の天然記念物に指定されて保護育成されています。

↓　独自種のサクラソウが自生する山域には保護柵が設けられています。

↓　外見だけでは独自性は分かりませんが、貴重な種が他の種と交雑することなく存続して行ってもらいたいものです。

↓　送粉昆虫調査のカメラが自生地の各所に設置されていました。

↓　今年も自生地に元気な花が咲いていて安堵しました。

↓　保護柵の中にこうして保護されて咲いています。

↓　こちらは溝口の集落に中にある美和東文化センター近くのサクラソウ園に咲く群落です。

↓　こちらはこの地区をサクラソウの里にすることを目指して2000年に芸北町八幡のサクラソウをバイオ技術で増殖させたものを植え付けたものです。

↓　遺伝子タイプから熊城山北麓の独自種とは全く別のもので、埼玉県のサクラソウ集団を先祖とするものとのことです。

↓　双方のサクラソウが交雑することなく、共に繁殖していくことを祈ります。