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『ちいさいおうち うみへいく』

2013年10月13日 | BOOKS
『ちいさいおうち うみへいく』
エリーシュ・ディロン作 /たがきょうこ訳 /ひらさわともこ絵
福音館書店

 なんとも、なんとも、可愛い物語。
 小学校低学年向けの「ランドセルブックス」というシリーズの1冊で、絵本が大好きな子どもたちの「絵本から物語へのステップ」としてピッタリな素敵なお話だとおもいます。
(自分が小学校に入ったばかりに読んだ『みるくぱんぼうや』や『ふらいぱんじいさん』を思い出します。)
 大きさも厚さも装丁も絵本のようですが、絵本よりも文はちょっと多め。読み聞かせをするなら、数日に分けるほうがいいかもしれません。
 漢数字以外の漢字には、きちんとふりがながついています。

 バートンの「ちいさいおうち」とは違って、行動力のある元気なおうちです。
原題は「The Wild Little House」(1957年)。この「wild」はきっと「やんちゃ」なんでしょうね。

 この家に住む家族とのやりとりも、なんとも可笑しくて、楽しいお話です。
 ひらさわともこさんの絵が、物語をより一層生き生きと素敵にしてくれています。
 絵の細部までしっかりとストーリーがあって、絵を見ているだけでも楽しいですよ。

 
<関連サイト>
福音館書店 小1・小2におすすめの本 「ランドセルブックス」
Kathleen W. Deady, Children's Auther / 1950s Books
 1950年代の児童書作家を紹介するページ。下から3段目の左端に「The Wild Little House」があり、英語版の表紙を見ることができます。
 本の中はコチラ「The Wild Little House」by Eilis Dillon / Illustrated by V. H. Drummond / c. 1957 / Criterion Books