『お面屋たまよし』
『お面屋たまよし 彼岸ノ祭』
著者: 石川宏千花
講談社 YA! ENTERTAINMENT
「YA(ヤングアダルト)」という若者向けの分類の本ですが、大人でも十分楽しめる時代ファンタジーです。
自分のなりたい姿になれるが "曰くつき" という「妖面」を商う、二人の若者が主人公。
「妖面」を介して、普段は隠されている欲望や憎しみ・悲しみが表面化します。
そんな負の側面を持つ一方で、人間の良さ・温かさにも気づくことができる1冊になっています。
彼らを庇護する、一風変わった とある "眷属" のやりとりが、魅力的。
人間ってきっと、気味が悪くて、馬鹿で、それでも傍にいたくなる……そんな存在なのかもしれないですね。
<追記 2020.01.30.>
「眷属」という言葉を改めて調べてみました。
・一族・血族
・神などに仕える従者・使者・神使(眷属神)
上記の意味から、最近は「人ならざるもの・妖の一族」のような意味で使っているように思います。
ファンタジーって、人ではないものを登場させることで「人間」を描いているのかもしれないですね。
『お面屋たまよし 彼岸ノ祭』
著者: 石川宏千花
講談社 YA! ENTERTAINMENT
「YA(ヤングアダルト)」という若者向けの分類の本ですが、大人でも十分楽しめる時代ファンタジーです。
自分のなりたい姿になれるが "曰くつき" という「妖面」を商う、二人の若者が主人公。
「妖面」を介して、普段は隠されている欲望や憎しみ・悲しみが表面化します。
そんな負の側面を持つ一方で、人間の良さ・温かさにも気づくことができる1冊になっています。
彼らを庇護する、一風変わった とある "眷属" のやりとりが、魅力的。
人間ってきっと、気味が悪くて、馬鹿で、それでも傍にいたくなる……そんな存在なのかもしれないですね。
<追記 2020.01.30.>
「眷属」という言葉を改めて調べてみました。
・一族・血族
・神などに仕える従者・使者・神使(眷属神)
上記の意味から、最近は「人ならざるもの・妖の一族」のような意味で使っているように思います。
ファンタジーって、人ではないものを登場させることで「人間」を描いているのかもしれないですね。