~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

清志郎さんに背中を押されて…

2015-05-04 10:37:53 | 日記

5月3日の憲法記念日は、例年なら連休の一日として

過ごしていたのですが、これだけ憲法が危うい状態に

なってくると、この日を大型連休の中に埋もれさせて

しまう訳にはいけないと思っていました。

でも、何をしたらよいのか分からずにいました。

ところが、3日の朝に「今日の横浜の集会には

行けない」というメールが、私と友達宛に来たの

です。

「横浜で何があるの?」と返信すると、

みなとみらいで憲法集会があるというのです。

午前中、予定が詰まっていましたが、何だか

清志郎さんに背中を押された気がして、横浜に

飛んでいきました。

会場である臨港パークに行くと、想像をはるかに超えた

人が集まり、ノーベル賞作家の大江健三郎さんの

話が始まっていました。

大江さんの姿は、遠く豆粒のようでしたが、

最後の自分の役目として、この憲法を守り抜こう

という思いが、9条を踏みにじろうとする権力への

怒りが、真っ直ぐに私たちの心に届いて来ました。

精神科医の香山りかさんは、命を守るという

立場から訴える必死さに、平和や生存権と言う

言葉が、リアルなものとして、立ち上がってきました。

落合恵子さんは、優しい声で憲法を守ることは

若い人たちの未来に対する私達の責任である。

ということを、一人ひとりの心に刻み込むように

語ってくれました。

主催者の発表で3万人ということでした。

これだけの人が集い、憲法のことを考える…

このことが、何かの力にならないはずがないと、

思いました。

最後に、炎天下の中を頑張ったご褒美のように

歌手のクミコさんの歌がありました。

クミコさんは、今の歌の歌詞に「空襲」という言葉が

あるから、もしかしたら歌えなくなるかもしれない。

歌手たちは、歌詞に敏感になってきていますと…

どんな時も、自由に歌える平和を訴えていました。

帰り、横浜駅に着くと人身事故で、JRが全部

止まっていました。

楽しいはずの連休に、死を選ぶ人がいるんだと

思ったときに、自殺遺児の「お父さんは、

死にたくて死んだんじゃない。生きているのが

辛くて死んだんだ」という言葉が、浮かんで

きました。

平和とは…と、自問自答しながら夜道を歩いていると

何だか誰かに見られてる気がして、顔を上げると

そこには、お月様がいました。

やさしい色の満月で、見ていると清志郎さんと

息子・創の笑顔がお月様の中に浮かんできました。

明日の晴れが、約束されたような気がしました。

コメント
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