連休明けの昨日は、作業所の障がい者の人たちと
社会見学で、羽田とスカイツリーに行って来ました。
スカイツリーから下を見ると、車も建物も全て小さく
箱庭を見ているようでした。
でも、私達って頑張って生きているんだ!を励まされた
気がしました。
足元スケルトンの上に立つと、私は後頭部が
痛くなったのに、車椅子から見ている皆は平気なのに
びっくりしました。
年に一回の社会見学で、初めてのスカイツリー体験を
しました。何となく東京タワーの方に愛着を感じるのは
昭和生まれだからでしょうか…
今日は、昨日の代休でぽっかり時間が出来たので
思い立ったが吉日と「井上有一展」に行って来ました。
「書」を始めるまでは、名前も知らなかった書家ですが
今は、好きな書家です。
期待が大きすぎて、今日出会った作品で、
ぐっと来たのは数点ですが、でも心に変化を
もたらす井上有一の作品は凄いなと、思いました。
帰りに、70歳を超えているかと思われる
受付のおばちゃんと話していたら、有一の冊子を
「これ、読む?」と言って下さいました。
その中の有一の言葉に勇気をもらいました。
私は、習字も習ったことがなく、いきなり「書の世界」に
飛び込んだので、自分には土台がないと、ずっと
思っていました。
でも、有一は「書は万人の芸術である」と言い
なぜかというと「書は特殊な材料も特殊な技術も
何もいらない。字は誰でも書ける。
その誰でも書ける字でその人の芸術を発揮
することができる。こんな素晴らしいものはない。
書は世界で一番有難いあり方のもの」と言って
いたのです。
日本人であるということは、それだけで筆の歴史が
私達のDNAの中に流れているのですから
筆なんて無理!と尻込みしないで筆を持ってみると
自分の中のDNAが、思わぬ力を発揮して
くれるかもしれません。
「書は万人の芸術である」
私もその万人の一人なのだと、思えました。