新聞に、津田塾大の教授で哲学者の萱野稔人さんが
『選挙結果の背景に「米国第一主義」への共感を
挙げる。国力の衰退とともに、米国だけでなく
日本や欧州でも「自国民の利益を最も優先して
ほしい」と考える人が増えている』と書いてあり
ました。
世界がそういう流れになってきているのでしょうか
ふと、宮沢賢治の言葉が浮かんできました。
賢治のこの言葉は、「理想だよ」と言われてしまう
かもしれませんが、理想を持って、その理想に
少しでも近づきたいと思い生きていくのが、
人間という生きものではないでしょうか…
賢治の言葉は、難しいけれど今こそ
向き合わなければいけない言葉のような気がします
『 世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の
幸福はあり得ない
自我の意識は個人から集団社会宇宙と
次第に進化する
この方向は古い聖者の踏みまた教へた道ではないか
新たな時代は世界が一の意識になり生物となる方向に
ある
正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識して
これに応じて行くことである
われらは世界のまことの幸福を索ねよう
求道すでに道である
宮澤 賢治』