~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

初女さんのお漬け物

2016-11-19 16:40:19 | 日記

ポストを覗くと、黄色い封筒は目に飛び込んで

来ました。

見ると主婦の友の編集の方からでした。

もしかして、初女先生の本が出来たの?と急いで

封を開けると、ぬか漬けをしている初女先生の

お写真が…

初女先生のお漬物の本を作りたいと、聞いていた

けれど、先生が亡くなりその話は途切れて

しまったかと思っていました。

田口ランディさんの「いのちのエール」の

講演会で編集の方ににお会いした時、

先生がいなくなり、作っていいのか…と言われて

いたので、是非作って下さい!と言葉を

交わしたのが最後になっていましたが、

形にして下さったんだと思うと、

本を持っただけで胸が熱くなりました。

最初の『初女さんの生前の思い』を読むと、

ぬか漬けが生物多様性だと気が付いた時のことが

書いてありました。

私は、読みながら「先生、東京って書いてる

けれど、あれは横浜なんですよ」と心の中で

初女先生とお話していました。

夜を徹して話したという言葉に、ご主人を

亡くした後のkさんに、寄り添われていた

先生のお姿が浮かびました。

先生の自筆の「佐藤初女」の字を観た時は

涙が溢れてしまいました。

この初めの言葉だけでも、色々な思い出が

立ち上がって来ました。

先生のお料理は、美味しくなるようにと工夫と

創意で進化し続けていました。

梅干しは、以前は青梅を塩水で漬けていたそう

ですが、近年は熟した梅になっていたようです。

去年は、先生の体力もかなり落ちていたので

違った漬け方をしたと聞きました。

去年の1月、ご自宅でランディさんと一緒に

教えて頂いたぬか漬け、あの日のことは

大切な宝物のように私に中でのこっています。

ぬか床の味見をしてみてと、言われたとき

え~ぬか床って食べていいんだと驚いた

自分の浅はかさも忘れられません。

息子が、先生の赤かぶの漬物が好きだったので

いつもお土産に頂いていましたが、この本を

見ながら、これからは自分で漬けてみようと

思いました。

「初女さんのお漬け物」

何だか天国の先生からのプレゼントのようです。

ご飯にはお漬け物がなくちゃね…というお声が

聴こえて来るようです。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする