~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

いのちの躍動を感じるとき

2016-11-18 07:50:55 | 日記

昨日、友達が息子が書いたの~と言って半切に書いた

臨書を見せてくれました。

習字も習ったことがないけれど、高校の選択授業で

書いたそうです。

すごい集中力と、最後まで通っている深い呼吸を

感じました。

この子の中にある、いのちのエネルギーを見た気が

しました。

かなりの人が、自らの中にあるいのちのエネルギー

を知らないまま過ごしているのではと、思います。

私も、生まれて初めて畳1畳くらいの書を

書いたとき、こういうエネルギーが自分の中に

あったのかと、本当にびっくりしました。

子どもを亡くし、死んだら息子に会えるんだと

自分の軸足が「生」の方になかった時期でした。

自分の意識とは別に、このいのちのエネルギー

が、私を生きるというところに踏みとどまらせて

いてくれたのです。

この体験で感じた感覚は、一生忘れることが

ないと思います。

スポーツ選手は運動する中で、役者は芝居を

やるなかで、お百姓さんは土と向き合う中で

このエネルギーを感じるのかもしれません。

私の所属する墨人会の創始者・森田子龍先生は

『書は、文字を書くことを場所として、

内なるいのちの躍動が外におどり出て形を

結んだものである。』と言う言葉を遺されて

います。

誰もが、ひとり一人の中にある「いのち」と

出会って欲しいと、切に思います。

自分では気づいていない、いのちのエネルギーが

あることに…

 

 

 

コメント (2)
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