若い人と話していると、「脳を過信しすぎてない?」
と、思うことがあります。
「脳って、意外と頼りにならないのよ」と言ったら
ひどく驚かれたことがあります。
ひょっとして脳イコール自分って思っているのかな
田口ランディさんは「自分が主人で、脳が家来。
そう直観した瞬間から、悩みはほとんどが悩みでは
なく、脳とのゲームになった」と言われています。
脳が考えることなんて、大したことじゃない
くらいに思っていたほうがいいです。
若い人は、経験が少ない分、考えてしまうのか
脳が考えたことに引っ張られ、生き辛くしている
ように思います。
脳って賢くないけれど、案外素直なんだと思います。
ランディさんは『人間の脳って「ジョークが
通じない真っ正直な人」だと思うといいのね。
「いつか大金持ちに」って思ったら
「いまじゃないんだな」って作動するわけ。
「いい人になりたい」って思ったら
「いまはダメなんだな」って作動するわけ。
「死んでしまいたい」っていうのだけ抵抗するのね。
思っても死なないから』と、言われています。
これを読んだとき、本当にそうなの!と思わず
拍手を送りたくなりました。
脳が頼れないなら、何を頼りにするのか
私は、直観です。
初女先生の本の中に、「直観というのは突然
出てくるものではない。普段から自分の中に
入っていて、ふさわしい時にそれがぱっと出てくる
それが直観だと思う」と龍村監督もおっしゃって
いたと書いてありますが、この文章に出会った時
直観のチカラを納得しました。
私は、大切なことは殆ど直観で決めています。
脳にあんまり考えさせないことが、悩まない秘訣
です。
脳は素直だからね。
ランディさんは『目覚める前ってとっても大事。
「今日はいいことあるぞ、あるぞ、あるぞ」って
呟くと、脳が「そうか!」って目覚める。
眠るときも「いい一日だった、いい一日だった、
いい一日だった」って言い聞かせると、
脳は「そうか……」って安心するんです。』
と、言われています。
余り、脳を頼りにすると、脳も期待に応えようと
一生懸命考えちゃうから、悩みが深くなって
しまうんだよね。
ランディさん流に言うなら、脳は家来。
それなら、この素直な脳の特性を理解して
末永くつき合っていけばいいんじゃないかな。