~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

びわ仕事

2017-06-11 22:18:58 | 日記

今年はびわが豊作の年のようです。

我が家のびわも何も手をかけていないのに

申し訳ないほど、実をつけてくれました。

主人は、びわを採るためにネットで脚立を

買ってしまい今日は朝からびわもぎとなりました。

小さなびわですが、かなりの数なのでジャムを

作ったりびわシロップ煮を作ったり…

皮を剥いて種をとって、下準備をしていると

ふと、初女先生のことが思い出されました。

先生と一緒にクルミの薄皮を楊枝を使って取った時、

私が、これくらいでいいか~と思って戻すと

先生が、私が取り残した皮を取って

いるのです。

美味しいお料理は、この丁寧さなんだと

ハッとしたのを今でも覚えています。

いつだったか、雪のイスキアのHさんが

「北国の人って、冬を迎える前に

いろんな保存食を作るのが、すごく楽しいの

初女先生にもそんな時間をあげたいわ」と言って

いました。

買い物に行く時間もなかったですものね~

亡くなる前年の6月、先生の体力はかなり落ちて

いましたが、堺の講演会に行った時に

包丁を何本か買われたというので、90歳を

過ぎて包丁を買うなんて、先生まだまだ大丈夫

だねと、安心したものでした。

先生が送って下さったトバは、今まで食べた

どのトバよりも美味しくて、夫が何度も

もう一度送ってくれるように先生に

頼んでよ~と言われたものです。

あのトバは先生が作られた冬の味だと

思いました。

イスキアの梅干しも宝物のように取って

あります。

保存食は、亡くなった後も

その人の味を、思いを伝えてくれているのですね。

コメント (2)
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