~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

人はいつも旅の途上に…

2017-06-20 22:26:52 | 日記

池田晶子さんの「魂とは」を読み終わり、

「魂の私」という言葉が心に響いています。

死は終わりではなく、新たなる始まり

そんな気がしています。

宮澤賢治の番組を観て、賢治は妹トシが

亡くなりトシの魂を追い、樺太まで行ったと

知りました。

あの宮沢賢治も魂を追いかけて行ったんだ…

私も、息子がどこへ行ったか知りたくて

福井県の仏国寺の老師様を訪ねたことがあります。

老師様に、「息子さんは、どこにも行っていません

お母さんと一緒にいます」と言われても信じられず

姿かたちを追い求め、悲しみから抜け出せなく

もがいていました。

賢治は1年後に、トシの死を受け入れ、

それはいいことだと、いう文章を書いていました。

多分、魂の永遠を知ったのではないでしょうか…

賢治の作品のことを精神科医の斎藤環さんが

喪の作業と言ってました。

死の受容の大きな力になるのは、

人間は死は終わりではなく、死して再び

始まるということに気づくことだと思います。

星野道夫さんも又、そのことを知っていた人だと

思います。

『この世に生きるすべてのものは

いつか土に帰り、また旅が始まる。

           星野 道夫』

人は、魂は、いつも旅の途上にあるのですね。

終わらぬ旅の途上に…



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