~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

みぞろぎ梨穂さんの詩~「約束の大地」

2017-06-29 18:46:20 | 日記

暑かった一日が去り、夕方の風を感じる時

それだけで、今日はいい日だったと思えるのは

昨日読んだ本のせいだろうか…

私は、指談を目の前で見てから、言葉というものは

学習によって習得するものではなく、生まれた時に

体の中にそなわっていると思うようになりました。

「約束の大地」という本に出会い、その思いは

確信となったのです。

この本の詩を書いた、みそろぎ梨穂さんは

生後、脳に酸素がいかない状況になり

最重度の脳障がい児になったのです。

体を動かすことも、しゃべることも出来ない

梨穂さんが、国学院大学の柴田先生との出会いに

より、意思さえ持っていないと思われた、

梨穂さんの言葉が紡ぎ出されたのです。

梨穂さんが言葉にすることが出来ず、梨穂さんの

心の中に書き記されていた詩が、表に出ることが

出来たのです。

この詩集が、私の重い心に風を運んでで来て

くれました。

 『     大好きな自分

  私は自分のことが大好きだよ

  小さい頃は好きになれなかったけど

  今になって自分を愛せるようになった

  簡単な事かもしれないけれど 

  私にとってはとても重要

  体が動かなくても

  意思がないと思われても

  今 自分は幸せ

  そんな自分が嬉しくて大好き

  これからも好きでいたい

  大好きな自分と歩む毎日を大切にした 』

 『   私の生きる道

  私の生きる道は

  決して簡単ではないけれど

  たくさん楽しいこともある

  一般的に健常者とは違うけど

  私は これで充分だ

  今ここで自分が生きていること

  それだけでも

  すごく大切なこと

  そんな ささいなことでも

  ちゃんと心に秘めて生きていきたい

          みぞろぎ梨穂』

 

梨穂さんとお母さん

 


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