~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

「感謝で生きる」

2018-09-19 21:08:01 | 日記

樹木希林さんが亡くなりました。

樹木さんは「癌は有難い病気よ。周囲の相手が

自分と真剣に向き合ってくれますから。

だからおもしろいんです。」

死が、『いつか来るもの』から

『いつでも来るもの』に変わってから

「がんで良かった」としばしば口に出すように

なったそうです。

そして「生きるのも日常、死ぬのも日常」と

いう言葉を寄せていたそうです。

自分の死を意識することで、どう生きるかが

はっきりと見えていたのではないでしょうか

なかなかこんな風には生きられませんが…

昨日、友人と電話で話していて「そうか」と

思ったことがあります。

友人のお嬢さんは全身癌で苦しみの極みに

いますが、深い感謝の中にあるというのです。

夜、痛みで寝られず病院の廊下を歩き

疲れて少し眠るという状態にあるのですが

こうやって少しでも歩いていると、

寝たきりにならないかもしれないと言われて

感謝しているそうです。

この連休に家に帰って来た時も、病院は

監獄のようだと思っていたけれど、布団の

重さも枕も、自分の体にいいようになっているし

静かだし…と、感謝して病院に帰って行ったと

いうのです。

この話を聴いて、自分の感謝のなさに

恥ずかしくなりました。

初女さんが「感謝なしには前に進めない」と

言われていましたが、何かすべてが当たり前

という感覚になっている自分を感じました。

歳を重ね色々なことが分からなくなっても

感謝の心は持ち続けたいと、思っているのに…

壮絶な痛みにも感謝している友人のお嬢さん

苦しみが、魂を高めていくものとなるのですね。

どんな時も、感謝の心があれば人は前を向いて

歩いて行けるということでしょうか

 『感謝の気持ちを抱いている時、

  目は輝きを持ちます。

  特別な贅沢を望むことなく

  いつも感謝のお祈りをしていることが

  目の輝きに現れてくるのです。

            佐藤 初女』

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