~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

自然を前にして

2020-07-06 23:37:03 | 日記

梅雨とは思えない、土砂ぶりの雨

又しても大災害が起きました。

自然を前にしたとき、人間は無力です。

唯、この大雨が過ぎ去ってくれるのを祈る

ばかりです。

それは太古の昔から、そうだったのかも

しれません。

自然とともに生きていくとは、どういうこと

なのでしょう…

       海辺にて

              長田 弘

 いちばん遠いものが、

 いちばん近くに感じられる。

 どこにもいないはずのものが、

 すぐそばにいるような気配がする。

 どこにも人影がない。それなのに、

 至るところにことばが溢れている。

 空には空のことば。雲には

 雲のことば。水には水のことば。

 砂には砂のことば。石には石のことば。

 草には草のことば。貝殻には

 貝殻のことば。漂着物には

 漂着物のことば。影には影のことば。

 椰子の木には椰子の木のことば。

 風には風のことば。波には

 波のことば。水平線には

 水平線のことば。目に見える

 すべては、世界のことばだ。

 すべてのことばのうちの、

 ひとのことばは、ほんの一部にすぎない。

 風が巻いて、椰子の木がいっせいに叫んだ。

 悲しむ人よ、塵に口をつけよ。

 望みが見いだせるかもしれない。

 ひとは悲しみを重荷にしてはいけない。

 

 

コメント
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