昨日、ニュースを観ていたら
「俳優の三浦春馬さんが亡くなりました」
と、アナウンサーが伝えているのを聴いて
病気?事故?…頭の中がぐるぐるして
それでも自殺は思い浮かびませんでした。
ステイホームで、自殺が減ったと、
ついこの間、新聞で読んだばかりでした。
三浦春馬君、”君”と呼びたくなってしまう
そんな雰囲気がありました。
テレビの舞台中継で、舞台役者としての
彼を観て、驚いた記憶があります。
なぜ?
誰にも分らない疑問が、頭の中で
繰り返されます。
きっと、春馬君にもわからないかもしれない
自死する人は、”死にたくて死ぬんじゃない
生きているのが苦しいから死ぬのだ”
ということを聞いたことがあります。
若い人の死は、特に自死は辛いものが
あります。
春馬君の舞台が、もっと観たかった…
役者の死
長田 弘
板一枚 その下は奈落だ
その板を踏みつづけて 一生だ
役者は それがすべてである
チェーホフの ソーニャは言った
「片時も休まず働いて そして
素直に 死んでゆきましょうね」
難しい芝居を 何よりきみは
楽しんだ 不条理は 悦びである
他人の人生を 生きる仕事
等身大でしか やれない稼業
たとえ死んでも 生き返るくらい
きみはできたはずだ できなかった