今日は、起きた時から眠くて~
朝ご飯を片付け、ちょこっと横になって
目が覚めたら、何と12時をまわっているのです。
びっくりしましたが、
こんな日もあるさと、読書の日にしました。
図書館に息子が予約していた本を、取って
来ていたので、息子より先に読んで
しまいました。
樹木希林さんの「この世を生き切る醍醐味」
この本で初めて知ったのですが、希林さんは
子どもの時から人と比べるという意識を
持っていなかったようです。
それが、まるでDNAに組み込まれて
いるかのように、自然とあったようです。
人と比べない人生は、真っ直ぐ自分を
生きられるのでしょうか…
樹木さんが樹木さんであり続けたことの
中心は、そこにあったんだと思いました。
読んでいて、樹木さんと同じ思いだ!と
感じる箇所がいくつもありました。
例えば『自分の身体は自分のものだと
考えていたのよ。とんでもない。
これ、借りものなんだってふうに
思えるようになりました。
親から生んでもらったこの身体を
お借りしているんだ、と。
そこにね、私という何だかよくわからない
性格のものが入ってるんだと…』
母をみていた娘の也哉子さんの文章も、
心に残りました。
『母は常々「家族に、自分の死んでいく姿を
みせたい」と話してました。
なぜ見せたいかというと、この日常というのは
稀なる瞬間の積み重なり。
その自然の摂理の中で人は生まれて
死んでいくっていうことを身をもって
気づかせたかったんでしょう。
かけがえのない一日一日が積み重なっての
人生だと分かれば、日常のどんな小さな
ことにも感謝できる。
そして、どんな人に対しても慈しみを持って
接することができるというか。
やはり身近な人の死を経験すると
理屈抜きで実感するんですね…』
樹木さんの死生観が、娘の也哉子さんに
しっかり伝わっているということ…
そして、孫たちに自分の死にゆく姿を
見せ、生きて死ぬということを
言葉ではなく実感として伝えていった
樹木さん。
見事に自分の人生を生き切った樹木さん
凛と生きた樹木さん。
私は、”生き切る”という言葉を
樹木さんから与えれたような気がします。
それは、”今を生きる”ということに
ぴったりと重なる気がします。