~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

初女さんのおむすびは祈り

2017-09-19 22:10:00 | 日記

気がつけば、もう9月も後半です。

まだまだと思っていた初女さんのお誕生日が、

目の前に迫ってきました。

先ほど、写真家の田渕さんから会場に展示する

初女さんの写真が送られてきました。

おむすびを結ぶ初女さんの写真に、

初女さんの真剣さが伝わって来て、ハットさせ

られました。

初女さんがおむすびを作られる姿を見ていると

それは、祈りそのものです。

簡単には声を掛けられない神聖さがありました。

龍村監督は「この病める母・地球を真の意味で

癒すことができるのは、実は特別な人や有名な人

ではなく、私達ひとりひとりの、ごく普通の

日常生活の中でのほんのチョットした気づきや

行動の集積です」と言われ、『この世の最も

聖なる営みは、実は俗なる営みの中にこそある』

そのことを日常生活の中で撮れないかと思って

いたそうです。

「食べる」という営みは、本来生きてゆく上で

最も「聖なる営み」であるはずなのに、同時に

誰でもが毎日当たり前に行っている全く

「俗なる営み」であるから映画にするのは困難だと

思われていた時に初女さんに出会い、その瞬間に

映画に出来る!と思われたそうです。

「地球交響曲第2番」を初めて観た時、私は

泣き崩れてしまいました。

息子を亡くし、今までの人生がすべて剥ぎ取られ

荒野に一人立たされたようになっていた私の心に

映像の中の初女さんが寄り添ってくれたのです。

この人に、私の抱えてきた悲しみを、苦しみを

聴いて欲しいと、心から思ったのです。

弘前に呼んで頂き、おむすびを食べた時には

涙が止まらなくなりました。

初女さんのおむすびは、初女さんの祈りそのもの

そういうおむすびを、おむすび講習会で

私が伝えることは不可能ですが、いっときも心を

離さない初女さんの丁寧さを少しでも感じて

頂ければと思っています。

初女さんのお誕生日に向けて今、娘たちが準備を

しています。

「初女さん、私たちと共にいて下さいね。」

10月1日~3日「初女お母さんから娘たちへ」

2日・3日の田口ランディさんの講演会のお席も

もう残り少なくなりました~

お待ちしています!


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初女さんの言葉を贈ります

2017-09-17 22:01:08 | 日記

5歳児のママである友人が夫は夢や、やりたいことが

あるけれど、私は夫の夢が叶うよう応援すること

しかないと、言ってました。

子育ての時って、楽しいけれど自分のやりたい

ことがいつも後回しで、これでいいのかな~って

何だか世の中に取り残されている気持ちになったり

しました。

今は、仕事を辞めずに働いているママが多いので

子育て中です!と胸を張って言えない雰囲気が、

昔よりずっとあるのかもしれません。

家に帰ってから彼女に、初女さんの言葉をメール

ました。「今を真実に生きていれば必ず

道は示されます」と…

私は、この言葉に希望を感じるのです。

夢は出来るだけ具体的に持つといいと

聞きますが、なかなかそれも出来なくて

何だろう私って…と思ってしまいますが

初女さんのこの言葉は、そんな私に大丈夫だよ

と言ってくれているようなんです。

夢が持てないと言っているひとがいたら、

初女さんがこう言っているよ。

だから大丈夫だよって、伝えてあげたいな…


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初女さんのぬか漬け

2017-09-15 21:14:01 | 日記

初女さんが、ぬか漬けの達人と言っていた

Kさんから頂いた糠床が、実にきれいな色になり

美味しい糠漬けが漬かっています。

初女さんは北国に暮らしていたので、ぬか漬けは

なかったそうです。

Kさんと糠漬けの話をしていて、糠床が

生物多様性だと気づかれたことは、大きな喜びと

なって、初女さんの中で生き続けていました。

「糠床の中で野菜が出合い、それぞれが、美味しく

なろうとしている。

私たちもみんな、ぬか漬けのように一人ひとりが

よいところを出し合ってやっていけばいいのでは

ないかと。この考えのとりこになって、いろいろな

ところで、この話をしてきました。

食べることは大きな気づきを与えてくれるのです」

と、『初女さんのお漬け物』の最初のページに

初女さんの生前の思いとして書かれています。

初女さんの本を見て、カブを漬けたら美味しく

漬かりました。

毎日、朝起きると糠床に挨拶し、糠床をかき混ぜ

外から帰って来ると、挨拶をし声をかけています。

初女さんのように、野菜の声が聞こえるわけじゃ

ないけれど、何だか愛おしくなって声を掛けずには

いられなってしまうのです。

ぬか床が生物多様性に結び付くなんて、やっぱり

初女さんは凄いです。

地球も糠床って考えられるよと言ったのは、

ランディさんだったかな?

地球というぬか床に一人ひとりが漬かっていて

認め合い、生かし合っていけたらこの地球が

宇宙に祝福される星になるかも…

初女さん、今 地球は瀕死の状態です。

どうしたらいいのでしょう

耳を澄ませて地球の声を聴かなければ…


(10月2日、3日のランディさんの講演では

初女さんのぬか漬けのお話が聴けると思います)






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大島 渚監督の息子へ宛てた詩

2017-09-14 21:31:49 | 日記

新聞に一編の詩が載っていました。

大島渚監督が、「親の戦争体験を聴く」という

小学4年生だった息子の学校の課題を受けて

書かれたものだそうです。

心に響きました。

      「パパの戦争」

戦争が終わった日、

パパ、十三才、中学の二年

そう言えば

戦争が中国から太平洋へ

広がった年

パパ、君と同じ 

四年生だった

戦争が終わった日。

朝から将棋をさす。

正午、陛下の放送。

午後も 将棋をさす。

駒、見えていない。

王様は、あったかどうか。

夜。

母、疎開の妹を迎えに

旅立つ。

妹ばかり大事にしてる。

眠れない。

電燈明るく、

非常食の炒り米

ポリポリかじる。

あくる日 庭を掘る。

本を入れて埋めて

あったかめだが、 

本は水びたし。

君は今も見ることが

できる。

その本を パパの書斎の

奥に。

次の日。

学校へ行ってみる

全校生徒で掘った、

掘りかけのプール。

もっこかついで土運び、

何度、上級生に蹴られたか。

上級生にさからうのは、 

天皇陛下にさからうこと

だぞ!

戦争が終わった日

パパ、十三才、

中学の二年、

銃とるだけが戦争じゃない。

上級生のビンタ

水びたしの本、

妹と別れてくらすことも、

みんなパパの戦争だった。

今、君に戦争はあるか。

戦争が終わった日、

パパ、十三才、

中学の二年生

憎むことを知り

今、パパ、四十一才、

憎みつづけてている

戦争を。

君よ、

君に戦争はあるか。

君よ、

今を大切にせよ

      大島 渚



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ランディさんがもらった、初女さんからの宿題

2017-09-12 18:41:04 | 日記

2014年11月、初女さんとランディさんの講演会が

あり、何年振りかでランディさんに会った

初女さんは、森のイスキアに来て欲しいと言われ、

お二人は5月にイスキアで再会するお約束をして

別れたのですが、翌月の12月に初女さんが

ランディさんが来るのを待っていると連絡が

ありました。

ランディさんからは「私、5月って言ったよね」と

慌てた様子で電話をもらい、私は「5月でお約束

してましたよ」と答えた後で、私達は同時に

これは早くいかなければと思ったのです。

そして1月に弘前の初女さんのもとへ

飛んで行ったのです。

少し遅いお正月を初女さんとランディさんと

山田スイッチさんと私でお祝いしました。

美味しいお料理にお腹も心も満たされた時に

初女さんが「私、『ガイアシンフォニー2番』の

映画の最期の、多様なものが多様なまま共に生きる

それが生命の摂理であり 宇宙の摂理である

という言葉が16年間分からなかったけれど、

やっとわかったの生物多様性だって。

ぬか漬けが生物多様性なのよ」と、

身を乗り出すように話されて、「田口さんに

生物多様性のその先を書いてほしいの」と

言われたのです。

その後、ぬか漬けをやってみましょうと、

台所へ案内され、初女さんがきゅうりやセロリを

漬けて見せて下さり、漬け終わった時に

「はい、これで終了です」と言われ、私達を

代表してランディさんが野菜を漬けました。

帰りには糠床のお土産を頂き

ランディさんは、うちには糠床あるからと何度も

言っていたのですが、ちょっと可笑しかったです

私には訳の分からないように運ばれた

この一連の流れは、初女さんの中にはハッキリと

あったことなのだと思います。

その為に、ランディさんは呼ばれたのだと思います。

初女さんは、色んな本に「生物多様性とぬか漬け」

ことを書いています。

最後の最後に一番伝えたかったこのことを

ランディさんに言葉にしてほしいと思われたのだと

思います。

ランディさんは、

生物多様性とは私の青森のお母さんである

初女さんからの遺言でした。

そのことを伝えてほしいと。難しい宿題ですが、

誰でもお料理を通して生きものの声を聴くことが

できます。誰でもです。そのことをお伝えします。』

と、言われています。

10月の「初女おかあさんから娘たちへ」

ランディさんの講演が、益々楽しみになりました。

今なら、まだお席があります。お早めに!



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9月11日に思うこと

2017-09-11 22:03:32 | 日記

今日は9月11日

2001年の9・11から16年が経ったのですね。

あの日のことは、ハッキリと覚えています。

夜、テレビを観ていた長男が大きな声を出して

「お母さん大変だよ、来て!」と叫ぶので、

台所から飛んで行くと、あの映像が映し出されて

いたのです。

息子が「映画みたいだ」と言って、ひどく驚いて

いました。

私も何が起こっているのか分からなかったけれど

大変なことが起きたということだけは感じて

いました。

現実なのか、架空のことなのかもハッキリ

しませんでした。

でも、それは私にとって海の向こうで起きている

ことだったのです。

そして、ほぼ一か月後の2001年10月25日木曜日に

息子が校庭で倒れ、私が病院に駆け付けた時は

すでに脳死状態でした。

目の前に起きている現実が、まるで架空の出来事

のようで、何度もこれは夢だと呟いていました。

海の向こうで起きたことが、かたちを変え

私の処へ降って来たようでした。

息子は10月27日に旅立ちました。

私は、来る日も来る日も「なぜ?なんで?」を

繰り返していました。

9・11で亡くなった方の家族も、きっと同じ問いを

天に向かってしていたのではないでしょうか…

生きているということは、想像も出来ない過酷な

事が、行きなりやってきます。

初女さんは、人様に起こることは自分に起こると

思って、話を聴いていると言われていました。

天に召された息子が、初女さんとの出会いを

与えてくれました。

人生は過酷です。

でも、その過酷を乗り越えた時には、喜びと

慈しみの世界が待っていると、私は信じています。

 『すんなんり、するすると幸福になることはなく

  生きていれば、何度でも繰り返し苦しみが

  やってきます。

  けれども苦しみは決して苦しみだけに終わる

  ことなく いつか喜びに変わります。

  苦しみなくして刷新ははかれません。

  真の幸福は、苦しみの中にあってこそ

  実感できるものです。

              佐藤 初女 』





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初女さんの「みんな仲良くね」

2017-09-10 23:16:27 | 日記

今日は、初女さんの講演会の時に、ずっとお花を

活けてくれていたNさんの家に行きました。

Nさんとは、2003年に初めて森のイスキアに

行った時から、いつも一緒に訪れていました。

Nさんも私も息子を亡くし、苦しい時期が

重なったので、初女さんに会い、イスキアで

過ごすことで、悲しみの中から生きる力を

見いだすことが出来たのです。

Nさんが、庭にある木を指さし、これは

イスキアに行った最初の頃に拾って来た

どんぐりなのよと、言うので驚きました。

小さな木の実が、1本の木になるほどの年月が

経っていのです。

森のイスキアも行く度に、木々が大きくなっていて

それは目を見張るものがありました。

寒いところだから、成長は遅いのかと思って

いましたが…

木々の成長に比べて、自分の成長はなんて遅い

ことでしょう

初女さんが居なくなって、やっと初女さんの

言っていたことが少しずつ分かってきたのです。

今日の日曜美術館は、アメリカの画家ワイエス

でした。

番組の中で、アメリカは移民の国なのに、移民を

排除しようとしているとゲストの人が言って

いました。

ワイエスの最期の作品は、雪の中でドイツ兵も

アメリカ人も様々な国の人が、楽しそうに

輪になっていて、その絵を観た時

初女さんの「みんな仲良くね」の言葉が突然

私の中に来たのです。

仲良くとは親しい人達がと、思っていましたが

もっと広い深い意味も含んでいたのかも…

そのことを、初女さんが私の友人と言っていた

Kさんに伝えると、「初女さんの言っていた

生物多様性も、みんな仲良くなんだよ」と

言われ、私の中で初女さんが遺していった

「みんな仲良くね」の言葉がより深く響いて

来ました。

10月のランディさんが語る初女さんのお話

聴けば、また新たな気づきがあるかもしれません。

どんぐりより成長の遅い私ですが、初女さん

どうか見守っていてくださいね。


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おむすびの祈りはバイブルです

2017-09-09 19:46:28 | 日記

今日は朝から初女さんの「おむすびの祈り」を

読んでいました。

もう何度、読んだことでしょう。

私にとって「おむすびの祈りは」バイブルです。

初女さんの原点がここに書かれていると思うので

ことあるごとに読み返しています。

読むたびに初女さんの思いの深さに圧倒されます。

おむすびのことも『おむすびというのは、

日本中どこでもあり、材料もごくごく簡単な

ものです。それが映画の中で、どうしてあんなに

多くの人の心に響いたのかを考えてみますと、

それは、最初にお米を水に浸すところから

最後に握るまで、どの部分においても心が

離せないからでしょうか。

おむすびを握るということは、それを通して

握る人の心を伝えることです。

その心が食べる人に伝わって、特に苦しみを

抱えた人においしく感じられ、力を与えて

くれるようです。』と書かれています。

やっぱり、初女さんのおむすびは深いな~

毎日おむすびを結んでいます。

今朝おむすびを結んでいて、ちょっと気づいた

ことがあり、少し本当に少し初女さんのおむすびに

近づけた気がしたのですが…

毎日おむすびを食べてくれる家族に感謝して

明日もおむすび結びます。

10月2日はおむすびお弁当付き講演会です!)

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初女さんの母の心

2017-09-08 23:00:37 | 日記

昨日、電車の中から暮れ行く空を見ていたら、

暗くなった雲の向こうに、まだ残る光を感じ

ました。

山の稜線だけが、ハッキリと見えて来て

自分をどこか遠い世界に連れて行くようでした。

でも、その風景の中にいると、不思議に弘前の

山並みが重なって来るのです。

あ~弘前に行きたい…

思わず、私の口からこぼれた言葉にハッと

しました。

弘前に、森のイスキアに、行きたい自分が

いることに気が付きました。

手にしていた初女さんの「おむすびの祈り」を

そっと開いてみると、凛として

まだふくよかだった初女さんの写真が、

微笑みかけてくれました。

初女さんの言葉が、淋しがっている私の心を

抱きしめてくれました。

初女さんの母の心に抱かれて、ふっと涙が

溢れました。

  『耐えがたきを耐え

   忍びがたきを忍び

   許しがたきを許し

   あたかい太陽を思わせるやさしい言葉

   冬の厳しい寒さにも値する愛情ある助言

   慈しみの雨のように涙を流して共感する

   なごやかな風を思わせる雰囲気

   それが母の心

               佐藤 初女 』


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ご飯を愛した初女さん

2017-09-07 21:12:53 | 日記


10月の初女さんのイベントのお米が決まりました。

愛媛の障がい者の人たちが作っている

自然農法のお米です。

初女さんがいいですね~と言って下さっている

気がします。

お米は、ひと粒一粒がいのちなのという初女さんの

声が聞こえてくるようです。

本当にお米を愛し、慈しんでいた方でした。

講演会のでは、決まってお米の話をされて

いました。

『瑞穂の国といわれる農業国に生まれた日本人の

体にいちばん合うのは、やはりごはんだと

わたしは思います…』

瑞穂の国という言葉が、とてもお好きでした。

お米は不思議です。

毎朝、お釜の蓋を開ける時はドキドキするし

炊きたての艶やかなお米には、感動します。

初女さんもお釜を開ける時は、いつもドキドキ

すると言われてました。

そして、おむすびを本当に大事にされていました。

「おむすびをおいしくにぎるだけでも、

人に慰めを与えることが出来ると思うと、

おむすびをにぎるということは小さいことの

ようだけれど、大きいことなのだと感じます」と

言われています。

コンビニのおむすびしか食べたことがない人が

いるんだよと、驚いていましたが

これからは、そういう人の方が多くなるかも

しれません。

美味しいものが溢れているこの国で、

おむすびというシンプルな食べ物が、求められて

いるのは、ソウルフードだからでしょうか

「おむすびは簡単でないんだよ」

初女さんの言葉が身に沁みます。

簡単でないから、作り続けていきます。

心に届くおむすびが結べるように…

10月1日~3日

いのちのエール 初女お母さんから娘たちへ






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