読書・水彩画

明け暮れる読書と水彩画の日々

透明水彩で横浜三渓園の聴秋閣を描く

2015年08月21日 | 水彩画

横浜三渓園「聴秋閣」

   
     The Langton F4

  
今年の春横浜三渓園を訪ずれて各地から移設された由緒ある建造物を鑑賞し、その一部を
 水彩画に描いた。描き切れなかったシーンは写真に収めた。そのひとつがこの「聴秋閣」。

 「聴秋閣」は元和9年(1623)徳川家光が二条城に建て春日の局に贈ったという建物。国の重
 要文化財。大正11年(1922)移設されたもので、原三渓による古建築の移設はこれが最後と
 なった。
 
 屋根は桧皮葺、幕府の作事方を務めた佐久間将監の作と伝えられている。

 小さな渓流の脇に建てられた書院造の建物は、周りの芽生え始めた木々や草叢の中で、屋根
 壁などの古色が、春の浮かれた空気を抑え、落ち着いたたたずまいでを見せる。
  当初は水辺に建てられたのではないかと見られていて、今渓流に面している大きな石は、そ
 の由来の一端をしのばせる。

 (以上この項終わり)

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