西国三十三箇所巡礼のウチ、六番・壺坂寺、七番・岡寺とお参りした。
新西国第九番飛鳥寺、第十番・橘寺も回ったのに20分と離れていない
お近くの観音様をシカトはできないっしょ
と言っても観音巡礼に興味がない方や知らない方には興味もないでしょう。
その中でも 牡丹(ぼたん)・山桜・紅枝垂桜・八重桜・芝桜・連翹(れんぎょう)
山吹・御衣黄桜・藤・姫空木(ひめうつぎ)・凌霄花(ノウゼンカズラ)
蓮(はす)・高砂百合(たかさごゆり)・紫陽花(あじさい)・そして紅葉などと
花の寺として名前をご存知の方はいらっしゃるでしょう。
西国三十三箇所第八番 豊山(ぶさん) 神楽院 長谷寺
が明日香から少し離れた桜井市初瀬にあります。
仁王門をくぐって渡り廊下のように屋根のある三九九段の登廊の両側に
季節によって紫陽花や牡丹が埋め尽くし、天狗杉・蔵王堂で一息入れながら
上り詰めると「尾上の鐘」の楼。
ちょうど正午に訪れると鐘の音と共に若い僧(二人)の法螺貝が鳴り響く。
市街地では珍しくなったミンミンゼミとの競い合いだった。
右に納経堂、左が本堂(国宝) 桁行(間口)の柱間九間、梁間(奥行)同五間、
入母屋造本瓦葺。(1間=1,920mm=本間)
そこから谷に向かって「清水の舞台」のごとく張り出している礼堂(外陣)
桁行九間、梁間四間、正面入母屋造本瓦葺
本坊の方角を望むとすっきりとした気分になる。
ご本尊の十一面観世音菩薩立像にご真言を唱えた後は
春の桜
の頃なら納経堂の方へ戻って階段のないなだらかな裏参道を降りる。
それ以外の季節は五重塔を仰ぎながら大黒堂~開山堂へ降りていく。
これからの季節は真っ赤に色づく紅葉を眺めながらゆったりと降りるのが粋。
本坊へ降りていく途中にはまた季節によって様々な花を愛でることになる。
(夏の終わりのこの時期はかなり空いているのだが花も特にないのが残念)初々しい修行僧に「ようこそお参り」「こんにちは」と合掌される
触れ合いもある。
本坊から本堂を振り返ると荘厳な気持ちにさせる景色となる。