リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ことば

2005年03月09日 02時32分54秒 | 日記
今日の昼からは久しぶりにエルナンとリハーサル。金曜日にトニーのレッスンを受けるためのものです。彼はねばり強く(笑)ダウランドのリュートソング、Woeful heart with griefe opressed ( the second booke )を練習していまして、エヴリンのレッスンもこの曲で受けています。彼は英語のネイティブじゃないのでところどころというか結構英語の発音が間違っています。今日も少し英語のチェックをさせていただきました。彼は本当はドイツ語の方が英語より得意なんですけど、リハーサルをするときは英語でやってもらっています。が、彼の英語、相当くずれていまして、意味不明のときもあります。(笑)まぁそれでも不思議にコミュニケーションに支障が出ることはないです。
スコラに来ている学生で、自分のネイティブなことばでコミュニケーションをしている人は少数派です。一番共通性が高い(つまり役に立つ)のは英語で、次はドイツ語だと思うんですが、英語とドイツ語のネイティブの人がそう多くない訳です。だから彼らにとって第2言語か第3言語でコミュニケーションをすることになるんですけど、ヨーロッパ系の人はいいですよね。ヨーロッパのことばって基本的に同じようなものだから、例えばフランス語がネイティブの人は英語なんてすぐ覚えてしまう訳です。ほんとにうらやましいですねぇ。英語ネイティブだったら何もことばを勉強する必要はないんですから。去年来ていたアレックスなんかボストン出身で、えらい強いボストンなまりでしゃべっていました。おまけに彼は声がでかかった。(笑)感覚的には強い名古屋なまりで「みゃーみゃー」言ってても通じてしまうって世界ですね。一度そういう感じを体験してみたいもんですが、日本語ネイティブじゃだめですね。